2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research Analysis on the Competitive Structure of Domestic Chinese Automotive Parts Manufacturers
Project/Area Number |
16K17182
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
金 英善 早稲田大学, 総合研究機構, その他(招聘研究員) (40611067)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 中国市場 / 地場自動車部品企業 / 競争力 / 基軸的Tier1 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度には、中国汽車工業協会、中国交通運輸部及びフォーインの最新データをチェックし、中国政府の政策動向にも引き続き注目しながら、これまでの収集資料と聞き取り調査資料の分析成果をまとめた。本研究は、中国地場自動車部品企業を事例に、その競争力構築プロセスを分析することを目的とした。メインの研究対象はH社とその傘下の自動車部品企業である。研究対象企業に対して当初提示した仮説と4つのキーワードを中心に、すでに訪問した企業に対して補足調査を実施した。分析の際に、ビジネスモデルの転換に成功した日系及び韓国系自動車部品企業の先行事例及び自動車部品産業研究所プロゼクト成果事例を交えながら分析を深めた。 研究を進めるなかでこれまで予定していた企業訪問が何度も延期になり、電話によるインタビューに切り替えたこともあった。そして、中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起により、2月に予定していた補足調査を延期せざる得なくなった。その後も感染拡大の影響によって、自動車部品企業が一時期完全にストップして、上海市、江蘇省、浙江省で実施する予定であった本研究調査を中止するしかなかった。再確認すべき課題がいくつか残っており、論文執筆も遅れてしまったが、今後は海外調査が可能になり次第、補足調査を実施し、論文を完成させ、研究会及び学会で発信する計画である。一方、本研究を実施するなかで、中国の新エネルギー車、自動運転分野で先駆的に取り組む企業を訪問する機会と国内外の研究者と意見交換をする機会があり、本研究課題の延長線上に位置する研究の示唆をうけた。このような交流を今後も続けるなかで、より多くの専門家からの意見に耳を傾け研究調査の蓄積の上に、さらに新しい研究を実施したい。
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