2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Professionals' Cognition on Management Accounting Systems and Goal Congruence
Project/Area Number |
16K17208
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
藤原 靖也 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (10756175)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 目標一致 / 専門職 / 認知 / 管理会計 |
Outline of Annual Research Achievements |
専門職組織における目標一致に資する要因を検討することを目的とし,最終年度にあたる本年度は,昨年度までの最大の課題であった本調査の質問票に用いる構成概念・分析モデル及び変数の設計の再考を試みていた。ただ,本調査に入る前に今一度行ったパイロットテストの結果が思った通りの結果を示さなかったことから,いったん留保し,以前に行ったサーベイ調査結果および昨年度までで行ってきたパイロットテストの再分析と,了解を得ていた諸機関に協力を仰ぎ定性的データの収集を行いテキストマイニングを通じた結果を踏まえ,妥当性・整合性の照合を行った。 それらの結果,本年度は以下の2点を確認した。第1は,再分析により得られた変数が目標一致に資する要因として有意な結果を示していたこと,第2は今年度に行ったテキストマイニングの結果と整合していたことである。その結果として,当初の計画とは異なっているものの,これらの結果を情報科学の専門職の助言をもとに論文として取りまとめ,社会的に発信することができる予定となったこと,2019年12月に行われた組織会計学会にて研究成果を発表するなどの学会報告等を通じ,広く社会的にも発信することができた。 とりわけ専門職の管理に関しては認知・態度・行動に及ぼすと想定していた学術的に重要な要因につき今後も検討に値する重要な変数が存在することを確認したうえで社会的に発信することができ,十分な結果が得られたといえる。
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