2020 Fiscal Year Research-status Report
性暴力被害による絆の断絶,修復しうる支援構想についての研究
Project/Area Number |
16K17227
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
横山 麻衣 静岡大学, 男女共同参画推進室, 助教 (60756089)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 性暴力 / ジェンダー / 非営利組織 / 活動継続可能性 |
Outline of Annual Research Achievements |
性暴力被害者支援を行う非営利組織を対象とした調査票調査を行った。 非営利組織を対象にした調査は従来、理論に基づかないまま、実践的な利益を優先して実施されてきたため、研究潮流が拡散し、組織研究の発展を阻んでしまっ ていることが指摘されてきた。それゆえ、本研究では、組織研究の発展にも貢献できるよう理論に基づくこと、また、実践的な活動にも寄与しうる知見を明らか にすることを重視し、調査を設計した。 調査票調査結果からは、非営利組織の活動年数や資金源の数といった独立変数が、活動継続可能性という従属変数に対し、説明力を持っていることがうかがえた。 こうした活動年数や資金源の数において特徴的な非営利組織を対象に、聞き取り調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、実施困難となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査票調査結果に基づき、聞き取り調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、実施困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
活動年数や資金源の数において特徴的な非営利組織を対象にした聞き取り調査を実施する。言語外のメッセージも含め受け取ることができる直接対面による聞き取り調査が望ましいが、2021年度も、直接対面での聞き取り調査実施が困難な状況が続くようであれば、zoomやskype等の各種アプリケーションを用いたオンラインでの聞き取り調査にきりかえる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、聞き取り調査の実施を見合わせたため。次年度に延期した聞き取り調査のための旅費および対象者への謝金に使用する予定である。オンラインでの聞き取り調査に変更する場合は、その環境整備および謝金支払いとその郵送のための経費に使用する。
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Research Products
(2 results)