2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the possibility to develop art projects that can contribute to sustainable local communities
Project/Area Number |
16K17230
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
宮本 結佳 滋賀大学, 教育学系, 准教授 (00610239)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 直島 / 現代アート / アートプロジェクト / 地域づくり / 景観 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、近年日本の周縁地域における景観創造を通じた地域づくりの方策として注目を集めるアートプロジェクトの展開に焦点を当ててきた。過疎化や産業構造の変動など大きな変化に直面する現在の日本の周縁地域において、地域に存在する多様な資源を活用した「 地域づくり」の重要性が高まっている。その中で、現代アートを媒介として自然環境・歴史的環境を保全し、それらを資源として活用する地域づくりが各地で活発化している。本研究の目的は、多様なアクター間の連携を通じて、地域社会の変容を巧みに取り込みつつ、持続可能な形で地域づくりに寄与するアートプロジェクトの展開可能性について社会学的に考察することである。 日本国内の先駆例である複数のアートプロジェクトの実証的調査を並行して進め、インタビューデータ・関連文書資料などさまざまなデータを収集した上でそれらを分析した。本研究においては、瀬戸内国際芸術祭の開催地である瀬戸内海島嶼部および越後妻有アートトリエンナーレの開催地である新潟県十日町市において調査を実施した。2022年は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い調査対象者へのインタビュー調査実施が難しかった。そのため日本の歴史的環境、景観保全およびアートプロジェクトの展開過程に関連する知見の整理およびこれまでの調査データの分析を実施した。 研究期間を通じ、学会大会シンポジウム等における報告および書籍の分担執筆等で本研究の研究成果を提示した。
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