2016 Fiscal Year Research-status Report
精神保健福祉士の職業性ストレス尺度の開発と職業性ストレス評価
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16K17262
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
矢田 浩紀 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80644442)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 精神保健福祉士 / 職業性ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
精神保健福祉士の職業性ストレス尺度開発のために予備的調査による回答を分析し、精神保健福祉士の職業性ストレスに関する要因を抽出した。解析対象は、A県2精神科病院・3精神障害者施設(就労・相談・地域活動支援)の29名であった。 具体的には、設問「あなたのPSWとしての業務についてうかがいます。現在、あなたが業務上ストレスと感じることについて下記の回答欄に思いつくだけ記載して下さい。」について自由記述式の回答結果から精神保健福祉士の職業性ストレスを抽出した。回答データを精読し、一つの意味を類似性と相違性に基づき集約して「コード」とし、より抽象化した概念「カテゴリ」とした。その結果、68のコードを抽出し、最終的に【PSWの業務の煩雑性】、【精神障害者を地域へ橋渡しすることの困難さ】、【PSWとしての能力不足】、【PSWの職場環境】、【PSWが対象とする者との関わりにおいて生じる負担】、【他職員との間の葛藤】の6カテゴリをPSWの職業性ストレス要因として抽出した。 現在は68のコードに基づき質問紙を作成し本調査へ向けて山口大学研究倫理審査委員会へ倫理審査申請し承認を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28度は調査対象地域が熊本地震の影響により本調査の実施が困難な状況であり、研究がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
調査対象地域の研究協力者と連携をとり、精神保健福祉士職業性ストレス尺度開発のための本調査を実施して、得られたデータをもとに尺度を構成し、精神保健福祉士の職業性ストレスを教育や経験別に評価していく予定である。
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Causes of Carryover |
平成28年4月の熊本地震に伴い、調査が実施できない状況となり、調査実施にかかる経費の使用がなかったため未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
この未使用額については調査実施に伴う雑費・旅費・データ入力のための謝金に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)