2017 Fiscal Year Research-status Report
精神保健福祉士の職業性ストレス尺度の開発と職業性ストレス評価
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16K17262
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
矢田 浩紀 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80644442)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 精神保健福祉士 / 職業性ストレス / 精神科 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の研究では【精神保健福祉士の業務の煩雑性】、【精神障害者を地域へ橋渡しすることの困難さ】、【精神保健福祉士としての能力不足】、 【精神保健福祉士の職場環境】、【精神保健福祉士が対象とする者との関わりにおいて生じる負担】、【他職員との間の葛藤】カテゴリを精神保健福祉士の職業性ストレス要因として明らかとした。 精神保健福祉士の職業性ストレスの独自性を確認するために精神科に勤務する看護職(看護師・准看護師)の職業性ストレスを確認した。看護職の職業性ストレスには【精神科看護の能力】、【患者の態度】、【看護観】、【コミュニケーション】があり、准看護師は【精神科看護の能力】のストレスについて看護師よりも有意に高かった。准看護師の特有の職業性ストレス【精神科看護の能力】は精神保健福祉士の職業性ストレス【精神保健福祉士としての能力不足】と内容が類似していた。 精神保健福祉士と看護職の職業性ストレスの共通性を見た場合、自身の能力に関わること、対象との関わりにおいて生じること、他職員との間で感じる葛藤については共通していた。一方で、【精神保健福祉士の業務の煩雑性】、【精神障害者を地域へ橋渡しすることの困難さ】、 【PSWの職場環境】については精神保健福祉士独自の職業性ストレスと確認された。 精神保健福祉士特有の職業性ストレス尺度を構成するためには、精神保健福祉士の独自の職業性ストレスである【精神保健福祉士の業務の煩雑性】、【精神障害者を地域へ橋渡しすることの困難さ】、 【PSWの職場環境】のカテゴリを中心に検討していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査対象地域が熊本地震の影響により本調査の実施が困難な状況であることに加えて、他施設共同研究を同時進行しているために大幅に研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
調査対象地域の研究協力者と連携をとり、精神保健福祉士職業性ストレス尺度開発のための本調査を早急に実施して、得られたデータに基づき量的に尺度を作成する。そして、精神保健福祉士の職業性ストレスを教育や経験別に評価していく予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)平成28年4月の熊本地震に伴い、調査が実施が遅れ、申請者が他施設共同研究を同時進行しているために調査が遅れている。調査実施にかかる経費の使用がなかったため未使用額が生じた。 使用計画)この未使用額については調査実施に伴う雑費・旅費・データ入力のための謝金に充てる予定である。
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