2019 Fiscal Year Annual Research Report
Case Study about Treatment and Effectiveness of Drug Treatment in Offenders Rehabilitation Facilities
Project/Area Number |
16K17265
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
相良 翔 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (40736469)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 更生保護 / 更生保護施設 / 薬物処遇重点実施更生保護施設 / 薬物依存 / 犯罪社会学 / 福祉社会学 / 司法福祉論 / 医療社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
【職員調査】新たに3ヶ所の施設への調査、2ヶ所への追加調査を行った。職員調査から得られたデータをもとに論文を執筆し、それが収録された書籍が令和2年度に出版される予定である。薬物処遇重点実施更生保護施設において、薬物専門職員は様々な葛藤を抱えながら、日々の勤務を行っている状況にあった。そのため、薬物専門職員がもつ専門性を発揮するための環境整備の必要性が伺えた。 【在所者調査】前年度までの調査協力者に対する継続調査を中心に行った。逐語化したインタビューデータの分析を行い、その結果を国際薬物政策学会アジアミーティングにおいて発表した。発表内容に関しては、令和2年度中に論文化し、投稿予定である。インタビューに協力してもらった在所者の多くは、比較的安定した生活を送っていた。しかしながら、就労や人間関係など様々な面から影響を受けて、揺れ動く様についても垣間見ることができた。 【理論的考察】これまでの調査結果をもとに、薬物政策に関する国際比較を行う研究者と共同報告として、国際学会での発表を2回行った(アジア犯罪学会、国際薬物政策学会アジアミーティング)。その内容をもとにした論文を執筆し、国際誌に投稿した。現在、査読を結果を待っている。 【海外調査】適当な訪問先が選定できず、今回は断念した。しかし、アジア犯罪学会・ヨーロッパ犯罪学会・国際薬物政策学会アジアミーティングなどへの参加を通じ、そこで様々な薬物依存者のリハビリテーション施設の情報を収集した。その情報を今後の研究に活かせるようにした。
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