2017 Fiscal Year Research-status Report
介護保険施設における勤務継続意欲の高い介護職員の介護肯定感に関する研究
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16K17275
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
小野内 智子 東洋大学, ライフデザイン学部, 助教 (90635533)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 介護職員 / ワーク・エンゲイジメント / 勤務継続 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,介護保険施設(特別養護老人ホームと老人保健施設)における介護職員を対象として,勤務継続意欲の高い介護職員の特性と“介護肯定感”に焦点をあてた研究である.介護職員の勤務継続を支えてきた内的要因(ワーク・エンゲイジメントに影響を及ぼすメカニズム)について調査研究から明らかにし,介護職員がポジティブに仕事することへの介護職員個人ができる工夫,組織ができる工夫の示唆を得ることを目的とする. 平成29年度は,平成29年4月に回収したアンケート調査結果の分析を行った.研究協力の承諾が得られた72施設(特養 44施設,老健 28施設)を対象とした.回収数は302名(回収率84.5%)であった.分析対象は,回答の多くが欠損値であったもの,経験年数が3年を満たない者は除外し,最終分析対象は284名(有効回答率79.5%)を分析対象とした. 本調査結果において,ワーク・エンゲイジメント得点は全体的には低めであったが,年齢高群,管理職等が得点が高かった.勤務継続意向とワーク・エンゲイジメントとの関連において,先行研究と同様にワーク・エンゲイジメント得点の高い群の方が,勤務継続意向が高かった.ワーク・エンゲイジメントと勤務継続意向に職務上のストレッサーの緩和や仕事の動機づけを高める「仕事の資源」が影響し,職務上で対応を迫られストレッサーになりうる「仕事の要求」はあまり影響していないことが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アンケート調査結果分析すること,偏りを検討することに予想以上に時間を要した.
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューのための倫理委員会への承認手続きおよびインタビュー調査を早急に実施し,分析を行う.
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Causes of Carryover |
平成29年度に予定していたインタビュー調査を予定している。
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Research Products
(2 results)