2016 Fiscal Year Research-status Report
里親養育における里親と実子の意識とその支援のあり方
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16K17279
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
山本 真知子 大妻女子大学, 人間関係学部, 講師 (10771199)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 里親 / 里親の実子 / 家庭養護 / 社会的養護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度:1年目の計画と実績の概要は以下のとおりである。 A)先行研究:1年目の先行研究として、主にオーストラリアの里親認定・里親研修に関する資料、里親の実子、里親家庭に関する論文を中心にまとめた。特に視察をするにあたってオーストラリアの里親認定や研修に関して、各州・各里親支援機関の取り組みをインターネット上または資料等を入手して整理した。里親の実子に関する研究は、2月にインターネット上での国際的な公開シンポジウムが行われ、各国の里親家庭の実子支援に関する意見交換が行われ参加した。日本においては、里親の実子支援に関する論文、併せて里親家族への支援に関する論文はほとんど発表されていないが、里親支援に関する論文、書籍等の中から里親家族への支援に関して整理した。また、里親支援に関する報告書、論文、書籍も先行研究として取り上げた。 B)オーストラリアの里親支援機関の視察:2月に4日間のオーストラリア( Victoria州)にあるBerry Street Victoriaを訪問し、里親の実子支援プログラム“I care 2”について視察を行った。プログラムを作成し、実際に子どもへの支援を行っている中での課題、成果等について、担当者と話し合いを行った。また、オーストラリアの里親等の社会的養護の教育に関しての課題等も直接教育支援を行っている担当者と話し合いする機会を持った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の計画としては計画通りに進展している。先行研究に加え、H28年度はオーストラリアの視察も行い、オーストラリアの実子支援に関する資料、報告書を得ることができた。また、実子支援プログラムの詳細を知ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はイギリスの視察の準備、日本におけるインタビュー調査の準備を中心に行う予定である。
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