2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research for demonstration of the community work which promotes disadvantaged regions regeneration by work integration social enterprises.
Project/Area Number |
16K17285
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
橋川 健祐 関西学院大学, 人間福祉学部, 助教 (40632691)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 過疎問題 / 過疎地域再生 / 資源開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
そもそもなぜ本研究において「再生」という言葉を用いるのか、また地域福祉研究における過疎地域再生研究の課題と今後の地域福祉研究の課題を「過疎地域再生をめざす地域福祉研究の課題と展望について-「住み続ける権利」の視点から考える-」と題して論文をまとめた(査読有・掲載済み)。従来の過疎研究に関する先行研究では、人口減少を所与のものとしているが、人口減少の要因としての政策が従来住民として持っている「住み続ける権利」を侵害してきたのであって、同権利を回復することは公的責任であるとし、それらを実現する政策と実践が必要であるとした。 また、過疎を主題とはしていないが、先の論文と関連し、「住み続ける権利」を保障する制度・政策論として、「地域福祉を推進するガバメントの今日的課題 : 供給の体系化における課題の検討から考える」と題した論文を共著によりまとめた(査読無・掲載済み)。地域福祉研究においてもローカルガバナンス論が言われる中で、ガバナンスを進めるうえではガバメントが機能する必要があり、福祉の供給の体系化を図るとともに、社会福祉の価値に基づく権利を保障するべきであるとした。 事例研究については、社会福祉法人よさのうみ福祉会におけるフィールドワークを継続し実施した。また行政へのヒアリングを実施した。社会福祉法人佛子園については、数ある法人事業所の中でも 、過疎地域指定を受けている能登町にある日本海倶楽部への再度の訪問調査並びに行政へのヒアリングを実施した。
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