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2018 Fiscal Year Research-status Report

IRTを用いた自尊感情測定に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 16K17308
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

並川 努  新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (10613721)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords自尊感情 / IRT
Outline of Annual Research Achievements

自尊感情(Self-esteem)は多くの研究に用いられる概念である。その測定は心理尺度を用いて行われることが多いが,本研究はその心理尺度を用いた測定に関する諸課題について検討を行うことを目的としている。
2018年度は,2017年度までの成果等をふまえ,Rosenberg(1965)の自尊感情尺度の翻訳間の差異を中心にした測定上の課題について検討を行った。具体的には,2017年度の成果(並川,2018)なども踏まえ,日本で多く用いられているRosenberg自尊感情尺度の翻訳版3つ(星野,1970;桜井,1987,山本・松井・山成,1982)をとりあげ,比較を行った。まず,3つの訳を組み合わせた9種類の項目セットを作成し,1800名を対象にあらためてデータ収集を行い,項目反応理論(Item Response Theory)を適用した分析を行った。その結果,項目パラメタの比較などから,同じオリジナル版項目の翻訳であっても項目の表現によって差異が生じ,自尊感情の測定に影響を与えている可能性が指摘された。項目の平均値にも訳による差異がみられ,訳による違いが合計得点の高低にも関連している可能性が示唆される。さらに,訳によって10項目のテスト情報量等も異なることが示された。今回は,項目の表現のみに焦点を絞った分析ではあるものの,表現によるパラメタの違いなどは今後の尺度作成や尺度の翻訳などにも活用可能な資料になりうると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の予定に加えて,追加の調査等を実施したため,それらに関連する研究成果の発表がやや遅れている。期間中に発表が行えるように計画を進めている。

Strategy for Future Research Activity

今後は,収集したデータをもとにした論文の作成を予定している。
また,残りの期間内に,自尊感情尺度を用いた追加調査の実施を予定している。

Causes of Carryover

再調査を行うなどしたっために成果発表等が遅れ,次年度に追加調査および成果発表を実施する判断を行った。そのため,それらの調査費用および成果発表に関わる額が次年度使用額となっている。
次年度前半にウェブを用いた調査を実施するとともに,後半に論文作成など成果発表を集中して実施することを計画している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Rosenberg 自尊感情尺度の翻訳による差異の検討2018

    • Author(s)
      並川努・脇田貴文・小塩真司・茂垣まどか・岡田涼
    • Organizer
      日本心理学会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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