2017 Fiscal Year Research-status Report
高機能自閉症スペクトラム障害児における情動調整とそのメンタルヘルスへの効果の検証
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16K17310
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
村山 恭朗 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (00728785)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 情動調整 / 自閉症スペクトラム障害 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,自閉症スペクトラム障害(ASD)児の情動調整とメンタルヘルスの関連を検証することである。研究計画書に記載した自助団体(NPO法人アスペ・エルデの会)に加えて,前年度より,本研究の調査実施が可能な療育施設を模索し,関東および関西地域にある11施設より本調査の実施許可を得た。これに伴い,平成29年度では,本調査として,アスペエルデの会および療育機関が提供する放課後デイサービスに参加するASD児およびその保護者を対象として縦断的調査を行った。1回目調査では,知能指数(保護者が記入),ASD症状,情動調整方略(反すう,気晴らし,問題解決,認知的再評価),抑うつ症状を,2回目調査では情動調整方略,抑うつ症状,ストレッサーを測定した。1回目調査には,163組のASD児とその保護者が参加した。2回目調査には,このうちの45名が参加した。現在,データ入力およびデータ解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
公認心理師法の施行に伴い,本学部が新カリキュラムを運用し始めたことにより,予定以上の大学業務が立て込んだため,当初の計画通りの行程を進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
既に本調査のデータ(縦断データ)を取り終えているため,今後はデータ入力,データ分析作業,その論文化を進める。
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Causes of Carryover |
上記した大学業務のため,予定された研究計画通りに研究が進められなかったため,予定の研究費を使用することができなかった。
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