2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on connection between Early Childhood Education and Primary School Education using "Approach Curriculum"
Project/Area Number |
16K17371
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
飯野 祐樹 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (10633612)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アプローチ・カリキュラム / 接続期のカリキュラム / 児童館 / 地域資源 / 幼保小の接続 |
Outline of Annual Research Achievements |
【最終年度の成果報告】 最終年度は、日本国内で収集した情報の整理と、その過程で得られた情報を基に論文作成を行った。具体的には、「児童館」と「教育機関」との連携に着目し「接続期カリキュラム」の作成、及び、運用を捉えなおすことで、これからの「接続期カリキュラム」の展開において求められる地域資源について検討を進めた。対象とした児童館は、児童センター、子育て支援センター、ファミリーサポートセンター、放課後児童クラブ、の4つの機能を同一施設内で有しているという特性を備えており、参与観察とインタビューから各施設機能についての情報収集を行った。その結果、対象とした児童館は「接続期カリキュラム」の主な対象者となる児童はもとよりその保護者に対しても、切れ目のない情報の収集が可能になっていることが示された。さらに、情報の発信においても、市内の児童館をはじめ、保育施設や小学校に至るまで、「接続期カリキュラム」の作成において貴重な情報を提供し得る地域資源として機能することが示唆された。
【研究期間全体を通した成果報告】 ニュージーランドと日本における二カ国での「アプローチ・カリキュラム」作成の実態について、ニュージーランドにおいては「個を中心にした」移行支援、日本においては「地域資源を活かした」移行支援について検討を進めた。これら2つの特徴ある要素は「アプローチ・カリキュラム」の作成においては不可欠な要素であることに加え、2つ要素を「アプローチ・カリキュラム」の作成過程にどのように組み入れていくのかについては、更なる検討が求められることが示唆された。一方、ニュージーランドと日本、両国に共通する課題として、保育施設側が小学校側との接続・連携を希望したとしても、子どもたちが就学する小学校は複数にわたっており、どの小学校と連携・接続を図るのかについては共通した課題として見出された。
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Research Products
(1 results)