2020 Fiscal Year Research-status Report
職域横断型資格の政策過程 ―心理職の認証を巡る日米比較研究―
Project/Area Number |
16K17416
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丸山 和昭 名古屋大学, 高等教育研究センター, 准教授 (20582886)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 専門職 / 職域横断 / 政策過程 / 心理職 / 日米比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、幅広い職域にまたがる日米の心理職を事例として、職域横断型資格の成立過程と、認証制度の運用上の課題について明らかにする。日本の心理職の国家資格制度は、2015 年 9 月に公認心理師法として成立したが、職域が複数に及ぶことなどを背景に、実際の資格認証制度の構築については、今後の課題として残されている。しかし、従来のアクレディテーション研究は、単一職域において発展した専門職種を対象としているため、公認心理師に代表される職域横断資格の抱える問題を解決できない。これに対し本研究は、職域横断型の資格認証制度において先行する米国の心理職との比較から、日本の職域横断型資格の特徴、認証制度の運用上の課題、及び課題解決の指針を示すことを目指す点で、独自性と社会的な意義を有している。 令和2年度は、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、海外訪問調査や、対面でのインタビュー調査が困難であったことから、新型日本の心理職養成、米国の心理職養成について、国内で入手可能な資料の調査や、オンラインでの調査に基づいて、歴史と現状に関するデータの収集を進めるとともに、入手したデータの整理・分析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、当初に予定していた海外調査を実施することができなかった。令和3年度も同様の状況が続く見込みであることから、国内で入手可能な資料の調査や、オンラインでの調査に基づいて、研究成果をまとめる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、国内で入手可能な資料の調査や、オンラインでの調査に基づいて、研究成果をまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
令和3年度は、これまでの研究の総合的な成果を発表する。該当予算は、文献の入手のための費用、オンライン調査の費用に、該当予算を使用する予定である。
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