2019 Fiscal Year Annual Research Report
The role of observing another child plays in learning together in art activity
Project/Area Number |
16K17447
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
武田 信吾 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (10600926)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | こども / 造形活動 / 相互作用 / 学び合い / 他者観察 / 視線分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
モノとの直接的な関わり合いを他者と並行的に、あるいは協同的に行う造形活動においては、他者観察の在り様は学びの質を方向付ける重要な要素であると考えられる。また、活動を共にする相手との発達段階的な差異が、他者観察の在り様に影響を与えていく事も予想される。本研究は、幼児~児童期のこどもがペアを組んで行う造形活動を対象として、視線分析を用いながら、2者間の他者観察の状況について明らかにする。 2019年度は、2017年度に実施した調査について、所属先の紀要に投稿し、武田信吾,2020,「児童の並行的な造形活動における他者観察の影響状況―視線分析を通じた同年齢ペアと異年齢ペアの比較―」,『鳥取大学教育研究論集』,第10号,pp.71-80として発表した。また、2018年度に実施した調査についても、アイトラッカーで得たデータのコーディングを終え、その分析結果を論文としてまとめており、近日中に所属先の紀要に投稿する予定である。 なお、これまでの一連の研究内容についてまとめたものを、2019年7月にカナダで開催された国際美術教育学会の世界大会(2019 International Society for Education Through Art (InSEA)World Congress)において発表した(題目:Gaze behavior of Children during an Art Activity,Proposal査読付)。当該大会参加及び研究発表に際しては、村田学術財団より競争的資金である2019年度「海外派遣助成」を受けた(助成金額は20万円,報告書有り)。本発表によるディスカッションを通じて得られた知見は、当該大会のProceedings(2020年発刊予定)に反映させた。
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Research Products
(5 results)