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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Teaching Strategy for Developing a Comprehensive Vision of Scientific Inquiry: Understanding on Totality and Diversity of Inquiry

Research Project

Project/Area Number 16K17456
Research InstitutionTokiwa University

Principal Investigator

石崎 友規  常磐大学, 人間科学部, 助教 (60747020)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords理科教育 / 探究学習 / ナラティヴ / シュワブ / ブルーナー / 探究の全体像
Outline of Annual Research Achievements

前年度までの研究に基づき、探究のナラティヴを活用した理科授業について検討を行った。
解釈学的循環の問題を、ストーリーは「解釈」されたものの結果として出力され、ストーリーの聞き手もそのストーリーを「解釈」するという性質について述べる材料として取り上げたものである。一方、佐伯(1995)が指摘したように,科学的探究そのものにも「循環性(何度も原点に立ち返って再構築する営み)」が認められる。科学的探究の結果、当初の予想とは異なるデータが得られた場合に、もとに戻って検討をし直すこともあり得る。
したがって、ナラティヴによって示される探究の流れは、時系列に沿って一度だけ語ればよいというものではない。また、聞き手も一度聞いただけでは解釈しきれない点があるはずで、全体の話を踏まえて、個々の場面に立ち戻って解釈しなおす必要がある。また、実際に子どもたちが行う科学的探究も、循環性を踏まえて行う必要があり、一つ一つの操作やデータを、探究全体の中に位置づけながら、時には前の手順を振り返ることも必要である。こうしたリアルな探究の実態をナラティヴに含めていくことこそ、探究の全体像を理解するために重要であるということが明らかになった。
これらの点をもとに、新たな学習指導要領の枠組みに合わせたうえで、中学校理科で探究のナラティヴを活用する授業を検討した。
なお、今次改訂の学習指導要領において、「総合的な学習の時間」および「総合的な探究の時間」の一層の充実が求められている。本研究で得られた知見は、理科のみならず、総合的な学習の時間等への応用が可能であると考えられる。

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Published: 2021-01-27  

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