2016 Fiscal Year Research-status Report
英検Can-doリストを活用した教科書評価プログラムの開発
Project/Area Number |
16K17461
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
大森 理聡 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (30707386)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 英検Can-doリスト / 教科書 |
Outline of Annual Research Achievements |
教科書選定は、教員の主観・非明示的情報に依存しており,必ずしも生徒のニーズ・レベルに合っていないことが多く、教科書採用後に支障があることもある。そこで本研究では、学校教育現場において、生徒のニーズ・レベルに合った効果的な教科書評価方法を開発することを目的とした。本研究では、「英語でできること」をリスト化した「英検Can-doリスト」を活用するプログラムを開発した。研究全体は3つのステップで構成した。第1段階では、高等学校で使用する英語の検定教科書内にある技能別タスクを「英検Can-doリスト」に基づき調べ集計した。第2段階では、集計したデータをもとに、iPad上で使用可能となるプログラムを作成した。プログラムは、英検レベル(準1級、2級、準2級、3級など)、タスク別、タスク数、教科書別などで簡易に検索可能とした。また、各タスクがどのレベルであるかも検索可能とした。第3段階では、作成したプログラムを高等学校英語教師を対象に試用し、教科書選定が効率的かつ効果的にできるか調査した。また、ベテラン教師と新人教師の間には、教科書選定の経験値の差が存在するが、開発したプログラムによりその差がなくなり、効果的な方法となり得るかも今後調査する。 すでに教科書評価プログラムをfilemakerで作成している。また、新潟県内の高等学校英語教師を対象にプログラムを試用し、アンケート調査を行っている。今後は、可能な限り参加者を増やし、教科書評価プログラム品質の向上、プログラムの効果を測定する。得られたデータを精査し、統計処理を行う準備をしているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
すでにプログラムは作成し、高等学校英語教師を対象に調査を行なっている。可能な限り参加者を増やし、プログラム品質の向上、プログラムの効果を測定する。今後は、得られたデータを精査し、統計処理を行う準備をしているところである。育児休業もあり、本研究の遂行に十分な時間を確保することが難しい状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きプログラムの試用を高等学校英語教師にお願いし、プログラム改善のための調査を行う予定である。また、ベテラン教師と新人教師の間には、教科書選定の経験値の差が存在するが、開発したプログラムによりその差がなくなり、効果的な方法となり得るかを明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
インタビュー予定の公立高校教員多忙により次年度に繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
公立高校教員対象のインタビューを実施予定。
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