2017 Fiscal Year Research-status Report
フォノン閉じ込めによる太陽電池エネルギー変換効率向上策の提案
Project/Area Number |
16K17511
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
MA BEI 千葉大学, 大学院工学研究院, 助教 (90718420)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | フォノン / ラマン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、2波長時間差励起時間分解PL・PC・ラマン同時測定法の開拓により、フォノン生成累加過程とキャリアの輸送過程を含めた、量子井戸でのフォノン吸放出によるキャリアダイナミクスの統合的解析手法の確立を目的としている。 (1)試料準備:アンドープ試料のAlGaInP系試料は既に作成済みである。AlGaInN系試料を不純物ドープ高濃度試料は共同研究先より作成した。 (2)2波長ラマン測定装置の構築:700nmから266nmまでの任意のレーザ波長選択ができる時間分解PL・PC系装置を立ち上げた。作製した試料をバンド端共鳴に近い光と、高密度フォノンを生成する短波長光の2波長ラマン分光装置を導入した。ラマン分光と組合せ、時間分解Stokes/Anti-Stokes光解析からフォノン量の解析を行うため、325nm,532nmの2波長励起ラマン分光装置を構築し、ラマンマッピング測定を可能にした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究先より高濃度ドーピングGaN試料作成に成功し、転位密度の異なる試料が得られた。ラマン分光装置が導入され、2波長ラマン測定系を確立し、おおむねに順調を考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
PL・PC・ラマン分光測定を統合し、発光・キャリアフロー・フォノンのダイナミクス解析を行う。MOVPE法を用いて、AlGaInN系試料の量子井戸構造を作成し、量子井戸からのキャリア取り出しのメカニズム解明及び効率向上構造の提案に進める。
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