2019 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring cosmology and astrophysics based on general scalar-tensor theories
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16K17707
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小林 努 立教大学, 理学部, 教授 (40580212)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 修正重力理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
スカラー・テンソル理論にもとづく宇宙論・宇宙物理学のさまざまな側面について以下のような多様な研究を展開した。 (1) 標準的なスロー・ロールインフレーションモデルにおけるスロー・ロール近似の仮定を外したモデルの考察; (2) 暗黒物質に擬態する重力理論の拡張と宇宙論への応用、その不安定性の考察; (3) ホルンデスキ理論をさらに拡張した理論を密度揺らぎから観測的に制限することを目指した基礎研究; (4) パリティ対称性を破る重力理論における重力波の伝播と、重力波観測による制限; (5) 新自由度を追加しないミニマルな一般相対論の修正理論の構築; (6) 2次元ディラトン重力の一般化; (7) 重力波観測と整合的な修正重力理論のスクリーニング機構の解析; (8) 重力波観測と整合的な修正重力理論における相対論的天体の数値解の構築; (10) 特徴的な原始重力波スペクトルを持つインフレーションモデルの研究。 以上の研究を通じて、特に、最新の重力波観測に照らし合わせて生き残っている修正重力理論に現状どのような制限を課すことができるか、また、将来、どのような制限を追加することができるのか、という点について、理解が進んだ。また、これらの研究を通じて、既存の研究において正当化の根拠に乏しい仮定が見つかり、今後、その点を追究していく必要があることも明確になった。ここまでの一連の研究成果は、レビュー論文にまとめられ、出版された。
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Research Products
(12 results)