2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Application of Supramolecular Asymmetric Catalysts Based on Double-Stranded Helical Structure
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16K17892
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
田浦 大輔 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (20622450)
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2016-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 超分子 / 二重らせん |
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| Outline of Annual Research Achievements |
DNAの自己複製に代表されるテンプレート合成は、生体反応を模倣するという観点だけではなく、より効率的かつ精密に望みの分子を合成するという観点からも興味深く、合成鋳型分子を用いたテンプレート合成に関する研究が世界中で活発に行われている。本研究では、DNAに類似の『相補性』の概念を巧みに利用し、自己複製の実現を目指した、光による相補鎖のテンプレート合成ならびに、位置選択的・不斉選択的光二量化反応の開発を目指す。種々のリンカー部位を有するキラルなアミジン二量体をテンプレートに用いて、片末端にプロキラルな2位置換アントラセン部位を有するカルボン酸モノマーの光二量化反応について検討を行った。その結果、アミジン単量体存在下、カルボン酸モノマーの重クロロホルム溶液に、25 °Cで光照射を行ったところ、位置および不斉選択性はほとんど発現しなかったのに対し、フェニレンリンカーを有するアミジン二量体をテンプレートに用いた場合、キラルなsyn-HT二量体が相対収率73%、48% eeで得られることが分かった。さらに、カルボン酸モノマーの光二量化における位置および不斉選択性はテンプレートの構造と反応温度に著しく依存し、アミドリンカーを有するアミジン二量体テンプレート存在下、-50 °Cで光照射を行ったところ、相対収率60%、88% eeという高い位置および不斉選択性でキラルなanti-HH二量体が得られることも明らかとなった。
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