• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2016 Fiscal Year Research-status Report

AE技術に着目したゴム支承の新しい損傷度評価手法の構築

Research Project

Project/Area Number 16K18143
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

川崎 佑磨  立命館大学, 理工学部, 准教授 (90633222)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
KeywordsAE法 / ゴム支承 / 損傷評価
Outline of Annual Research Achievements

本年度は,せん断試験を実施する前のゴム支承とせん断試験後のゴム支承のそれぞれについて,室内で載荷実験および計測を行った.せん断試験実施前には,活発的なAE現象は確認できなかったが,せん断試験後には多くのAE現象が検出された.これは,せん断試験で損傷した影響を検出していると考えられる.このことから,ゴム支承の損傷評価にAE技術が適用できると考えられる.また,本実験ではHDR(高減衰ゴム支承),RB(天然積層ゴム支承),LRB(鉛プラグ入りゴム支承)の3種類の積層ゴム支承を用いており,ゴム支承の種類が異なることで,損傷評価にどのような差異が表れるかも検討した.
以上より,せん断試験前後の載荷試験および計測により,各ゴム支承におけるAE現象の特徴と損傷評価の可能性について確認ができた.
また,現地計測においては,過去計測を行った2箇所について再計測を実施した.これらのゴム支承は,設置されて数年のものと設置されて十年以上経過しているものである.後者は,水平ひび割れが発生しており,表層部の損傷が目視でも確認できるゴム支承である.前回の計測が3年前であったが,設置されて数年のゴム支承では,少しAE現象の検出が増加しており,設置されて十年以上のゴム支承では,AE現象の数はあまり変化がなかった.つまり,前者は少しだけ損傷あるいは劣化しており,後者は損傷あるいは劣化の状況はあまり変化していないと推測された.
これは,今後のさらなる詳細な損傷評価への足がかりになると考えられる.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成28年度では,せん断試験前後のゴム支承の室内載荷実験で差異が表れるか検討すること,現地計測を行うことを主な目的としていたが,室内実験および現地計測ともに実施して様々なデータが検出できたため,おおむね順調に進展していると考えられる.

Strategy for Future Research Activity

現在までの研究では,せん断変形を最大に考慮したせん断試験を行っている.今後は,せん断試験の強度も変化させながら,より詳細に損傷評価ができるように実験を行っていく.また,実橋梁から取り出したゴム支承の実験や現地計測の数も増やして,データの蓄積を進めていく.

Causes of Carryover

おおむね計画通りに進展しており,上記額は来年度に使用することとした.

Expenditure Plan for Carryover Budget

2016年度は実験でデータを抽出することを目的とした.様々なデータが得られたため,これらを使用して論文や発表などに積極的に使用する予定である.

URL: 

Published: 2018-01-16  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi