2016 Fiscal Year Research-status Report
インフラ整備による地域の主観的「活力」向上効果の実証的検討
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16K18169
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
鈴木 春菜 山口大学, 創成科学研究科, 准教授 (00582644)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インフラ整備 / 地域愛着 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、研究期間のうち2016年8月~2017年3月まで産前産後休暇・育児休暇を取得した。このため、研究計画に遅れが生じた。研究計画の進捗は、以下の通りである。 1.仮説検証のための評価指標の整理と評価手法の開発:課題を検証するための態度・行動尺度の評価指標の整理・評価手法の開発のため、文献調査や研究者からの助言を求めながら,調査項目について検討を行った.具体的には、地域の主体的自己効力感、地域愛着等について検討を行った。 2.フィールド調査該当事業の視察と調査準備,仮説の設定:対象となるインフラストラクチャー整備・運用事業について,関連自治体等と協議し,調査計画を検討した.さらに,当該事業について既往の資料を収集し,分析を行った。具体的には、出雲市と山口市で協議を行った。1)出雲市でのヒアリング調査により、インフラ整備にともなう環境の具体的な変化と当該い事業に対する主観的コミットメントが地域の主体的自己効力感に影響を及ぼす可能性を検討した。 2)山口市では交通担当者および地域住民にヒアリングを行い、地域の主体的自己効力感が存在する地域では、地域公共交通の維持に関して主体的な議論が展開する様子を観察した。 3.実事業における態度・行動検証のためのアンケート調査:産前・産後休暇取得のため、本項目は実施できていない。フィールド調査でのヒアリング調査をもとに、調査項目を設定し、アンケート調査を次年度以降に繰り下げて実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が研究期間のうち2016年8月~2017年3月まで産前産後休暇・育児休暇を取得した。本研究は研究代表者が1人で実施しているため、当初の研究期間の3分の1ほどしか研究実施に費やすことができなかった。研究協力者の大学院生から休暇前・休暇中にデータ収集・分析の協力を得て、休暇中に意見交換を行い若干研究が進捗したものの、当初の計画よりは遅れている状態である。 研究最終年度に半年程度の余裕をもって研究計画を立てているため、その期間で調節をする予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に実施予定であった、実事業における態度・行動検証のためのアンケート調査の実施について、平成29年度・平成30年度に繰り下げて実施する予定である。また、調査が完了した案件より、調査データの整理と分析を行い、調査結果の分析に基づく仮説検証を実施していく。平成30年度半ばに遂行完了の予定であったが、平成30年度いっぱいまで研究計画を繰り下げ、研究を完了させる予定とする。
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Causes of Carryover |
平成28年度研究期間のうち、3分の2にあたる2016年8月~2017年3月まで産前産後休暇・育児休暇を取得し研究遂行ができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残存研究期間である平成29年度と平成30年度に配分して、使用する。研究期間は平成30年度に半年程度の余裕を持たせてあるため、平成30年度内に研究を完了できる予定である。 平成29年度は、平成28年度から繰り越している調査実施のための旅費のほか、アンケート調査実施のための印刷費・通信費を計上する。 加えて、当初予算に計上されていた研究成果報告旅費・情報収集旅費・論文投稿料と計画当初から当該年度に実施予定であったアンケート調査実施のための旅費。印刷費等を計上する。
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