2018 Fiscal Year Annual Research Report
Establishing a social and spatial history archive for fishing villages and seaside settlement in the Kii Peninsula
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16K18220
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
松田 法子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (00621749)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 漁業集落 / 南海トラフ地震 / 被災史 / 津波 / 紀伊半島 |
Outline of Annual Research Achievements |
【現地調査】二次調査対象地に選定した漁業-港湾集落のうち、本年度は太地・坂手・答志の計3ヶ所について現地調査を実施した。内容は集落の社会=空間構成に関わる複数の項目に関する悉皆及び事例調査である。現地調査は7月、9月、12月の3期にわたって実施した。各事例に共通する調査項目は、地形、土地の造成状況、街路及び街区の構成、地割、民家の構成(屋根伏、宅地内における建ち方、エントランス-サブエントランス、階数、構造、構法、意匠的特徴等の悉皆調査、及び事例的実測調査)、空き地の分布、特徴的な景観構成要素、土地所有形態とその変遷(明治~戦後)、住民への聞き取り調査(生活史、民家の来歴等)などである。各回の調査は研究代表である松田が統括し、学部生及び大学院生計8~10名の体制で行った。また本年度の調査研究成果の一部については所属研究機関内で発表した。 【データベース作成】二次調査対象地に選定した前記3集落に関する各調査項目は、データベースや図面などのデジタルデータに取りまとめ、調査写真も調査項目に準じて整理・選定した。更に、助成期間3ヶ年中の調査内容を今後デジタルアーカイブとして公開していくためのオフラインのデータベースを作成した。 【現地協力体制の構築】 和歌山県地域政策課、鳥羽市企画財政課、太地町総務課との連携関係を構築した。今後は研究成果の地域還元法等を検討していく。
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Remarks |
学会への研究発表及び論文投稿は3ヶ年の研究期間終了後に行っていく予定のため、現時点では記載する項目がないが、研究期間中には所属研究機関内で以下の研究報告を行った。 「和歌山県塩津における急傾斜地集落の空間と社会」「鳥羽市答志島答志における寝屋親と寝屋子の住宅に関する研究」「三重県鳥羽市坂手島坂手の景観とその形成過程に関する研究」「和歌山県太地町の旧市街地における町並景観の構造分析」ほか2本
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