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2017 Fiscal Year Research-status Report

北陸地方の温泉地における共同浴場の建築史的研究

Research Project

Project/Area Number 16K18224
Research InstitutionNara National Research Institute for Cultural Properties

Principal Investigator

福嶋 啓人  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (80769703)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords共同浴場 / 山代温泉 / 山中温泉 / 総湯 / 共同湯 / 加賀藩 / 近代
Outline of Annual Research Achievements

平成29年度は、これまでの資料収集によって集まった、北陸7カ所の温泉地に位置する共同浴場の図面や絵画、文書資料をもとに、各共同浴場の変遷を把握し、図面作成をおこなった。業務の関係上、調査対象地への資料調査や現地確認ができなかったが、図面作成や資料整理など、可能な限りで研究を進めた。
本研究により、近代日本の温泉地における共同浴場の変遷過程の一端を窺い知ることができた。一つ目は山代温泉の事例で、戦後の温泉複合センターの建設の詳細や建物に関する概要、設計施工者など、これまで知られていなかった様相を把握し、温泉町における戦後の観光地開発や施設形態の発展をうかがうことができ、多くの示唆を得た。
二つ目は、和倉温泉の事例で、近代以降の共同浴場の構造や意匠など、建築的変遷が資料によって明らかとなり、温泉地における近代以降に変遷を繰り返す共同浴場建築の一端を知ることができた。
また、これまでの研究成果をもとに、今年度に2回(6月・9月)の口頭発表をおこなう予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2017年7月より奈良文化財研究所の研究員として採用され、2017年10月より2018年3月まで発掘調査業務に従事したため、平日業務時間内に作業時間を確保することが困難となり、おおよそ半年間分の研究の進捗が遅れたため。

Strategy for Future Research Activity

昭和5年発行の『日本温泉案内 西部編・東部編』をもとに、日本全国および統治期の朝鮮半島や台湾も含めた温泉を対象として、共同浴場建築のデータベースを作成しており、完成を目指している。また追加で資料調査を行う必要が生じた場合には速やかに遂行する予定である。今年度は成果をまとめることに注力することを主眼とする。

Causes of Carryover

2017年7月より奈良文化財研究所の研究員として採用され、2017年10月より2018年3月まで発掘調査業務に従事しており、平日業務時間内に作業時間を確保することが難しく、補助事業期間内に調査を遂行することが困難となったため。期間延長申請をおこない、次年度使用額は調査地への資料調査や補足の類例調査の旅費、関連書籍の購入など物品費として使用する計画である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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