2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developing Hydroxide Nanoclusters for Novel Green Processes
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16K18240
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
徳留 靖明 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50613296)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ナノ材料 / グリーンプロセス / 層状複水酸化物 / ナノクラスター / ナノ触媒 / 液相合成 / 水 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では水中で応用可能な環境材料として層状複水酸化物(LDH)に着目し、ナノ材料科学的観点からグリーンプロセスへ貢献することを目的とした。H29年度は、研究初年度に得た組成系拡張の端緒に基づいて、種々の化学組成を有する水酸化物ナノクラスターを合成しその特性評価と応用展開を中心とした研究をおこなった。応用展開の例としては、バイオセンシング材料、ナノ塩基触媒材料、光触媒材料への応用の可能性を検討した。これらの応用のすべてにおいて、既存材料と比較して十分に高い活性を示す水酸化物ナノクラスターが得られ、材料の複合化処理を今後進めることで革新的な材料の創出にいたる可能性を見出した。一例として、水中での二酸化炭素の光還元反応においては既存材料の7倍以上の高い触媒活性を示す材料の合成に成功しており、材料構造特性の最適化や複合化により更なる活性の向上が期待できる。これらの内容の一部は既に国内外の学会や論文誌での成果発表に至っている。 また、得られた水酸化物ナノクラスターを反応性のインク材料としてエアロゾルプロセッシングに適用することにも成功した。これにより結晶性、メソ構造特性、マクロ構造特性(粒径・形状)が制御された材料を大量に合成する汎用的な手法が確立できたと考える。このようなプロセスの制御と最適化とそれに伴う材料特性の向上に関する成果は外部発表に向けて現在論文化を進めている。 上記のうち、萌芽的な結果成果の一部は国内外の研究機関との新たな共同研究テーマとして今後検討していく予定である。
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Research Products
(31 results)