2017 Fiscal Year Annual Research Report
Role of Kras mutations in intestinal tumor progression
Project/Area Number |
16K18430
|
Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
小柳 潤 和歌山県立医科大学, 医学部, 特別研究員 (80716069)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | リキッドバイオプシー |
Outline of Annual Research Achievements |
所属研究機関の変更に伴い、本年度より実施計画を変更して研究を行った。 免疫チェックポイント阻害剤を用いた治療は各癌腫において効果を発揮している。抗がん剤併用など様々な臨床試験が行われており、良好な治療成績をおさめていることから、がん治療にさらなるパラダイムシフトを起こしつつある 非小細胞肺癌の免疫チェックポイント阻害剤としてPD-1抗体が用いられており、そのリガンドであるPD-L1の腫瘍組織における発現率がコンパニオン診断に用いられている。しかし、PD-L1陰性例においても長期効果が得られる症例が存在することから、更なるバイオマーカーの必要性が高まっている。本研究では免疫チェックポイント阻害と関連するタンパク質の血清濃度をLuminex xMAPシステムを用いてマルチプレックスで評価し、その可能性を検討した。 38名の化学療法治療歴を有する進行非小細胞肺癌患者において、病勢進行または許容できない毒性が生じるまでニボルマブ単剤治療を行った。血清は治療開始前および治療開始4週後に採取した。RECIST v1.1に従い、最良効果は部分奏功(PR)、安定(SD)、進行(PD)に分類した。 PR患者群において治療開始前の血清follistatin濃度が非PR群患者に比して有意に低値であった。また、治療開始4週後の血清interleukin-8濃度が非PR群患者に比して有意に減少していた。 さらに免疫チェックポイント阻害剤治療に伴う免疫関連有害事象(irAE)の発生と関連するバイオマーカの探索を行った。その結果、irAE発症患者群において、治療開始4週後の血清G-CSFおよびRantes濃度がirAE非発症患者群に比して有意に高値であり、血清leptin濃度はirAE患者群で有意に低値であった。
|
Research Products
(3 results)