2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the significance of MUTYH gene mutation in Japanese sporadic colon cancer patients
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16K18436
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小峰 啓吾 東北大学, 大学病院, 助教 (10725807)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | MUTYH / 大腸癌 / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
散発性大腸癌患者のコホート計97例の全エクソンシークエンスのデータ解析を行なったところ、腫瘍組織でMUTYH変異が認められたのは1検体のみであった。 血液検体におけるMUTYHを解析するため、検体を効率的に収集するシステムを構築し、大腸がん患者49人、のべ128ポイントの検体を収集した。TORAY 3D-GeneR Human miRNA Oligo Chip(搭載プローブ数:2565)を用いて健常人2例、抗EGFR抗体薬の効果が得られた大腸がん患者4例の網羅的な解析をおこなった。大腸がん患者4例については治療前、治療後、治療無効後のポイントで経時的な解析を行なった。塩基除去修復に関する報告のあるmiRNA(miR-16、miR-34c、miR-199a、miR-499)の発現について、健常人と大腸がん患者で有意差は認められなかった。また、大腸がん患者で経時的に有意な変化を認めなかった。他にもミスマッチ修復などDNA修復に関する報告のあるmiRNAについて解析を行なったが、有意なmiRNAは検出されなかった。いずれのmiRNAも治療経過に応じた経時的な変化は示さなかった。 また、クリニカルシークエンスでのMUTYH遺伝子変異の検出頻度を調べる目的で、MUTYH遺伝子を含む468遺伝子を解析する次世代シーケンサーを元とした遺伝子パネル検査であるMSK-IMPACT検査を施行した成人13患者(2017年6月の導入から2018年3月までに解析結果が出た全患者)の結果を解析した。大腸がん患者は7人(男性5人、女性2人)でうちS状結腸癌は3人、直腸癌は4人であった。いずれの患者でもMUTYH変異は認められなかった。
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