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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Search of RelB-NFkB2 signal inhibitor using Glioma-initiating cells

Research Project

Project/Area Number 16K18447
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

大津 直樹  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (10588403)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywordsグリオブラストーマ / グリオーマ幹細胞 / Eva1 / NFkB2 / RelA / RelB
Outline of Annual Research Achievements

現在においても悪性脳腫瘍、グリオブラストーマ (GBM)に対する抗がん剤は、ほぼテモゾロミド1種類だけであり、テモゾロミドの効果がない場合に他の抗がん剤を選ぶ選択肢が少ない。我々はグリオーマの研究からハイグレードグリオーマ特異的膜タンパク質Eva1を見出し、機能解析と作用機構の解明を行ってきた。その結果、Eva1はグリオーマの悪性度の亢進に強くかかわること、及び下流でRelB-NFkB2のシグナルを活性化することを明らかにした。このためグリオーマの抑制にはEva1の機能を抗体や阻害剤で抑制する方法と、Eva1の下流で活性化するRelB-NFkBのシグナルを抑制する方法が効果的と考えられた。そこでRelB-NFkB2シグナル阻害剤の探索とマウスにおける薬効の評価を行うことで、GBMに対する新たな抗がん剤を見出すことを試みた。ヒトの患者由来のGBM組織からGlioblastoma-Initiating Cell (GIC)株を複数樹立した。そのGICの中でRelBのノックダウンにより細胞増殖や腫瘍形成能の低下するものを選別した。RelAのシグナル活性を無くすために、ゲノム編集を用いてRelAをノックアウトした。NFkB1は結合しないNFkB2特異的な結合配列を4回繰り返した配列を、レンチウイルスベクター(pGF1)に挿入した。pGF1はpromoterの下流にGFPとluciferaseが2A配列を挟んで繋いである。このベクターを作成した3種類のRelA(-)GICに導入した。結合配列が無いpGF1と比較して結合配列がある場合で高いluciferase活性を得られたものが2株得られた。得られたGICに関しては、既知のNFkBシグナル阻害剤であるCAPEを添加したとき活性の抑制が認められた。このことからヒト由来のNFkB2シグナル感受性細胞を作成することができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2019 2018

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] ゲノム編集を用いたEva1+細胞の増殖抑制方法の開発2019

    • Author(s)
      大津直樹
    • Organizer
      北海道大学部局横断シンポジウム
  • [Presentation] ゲノム編集を用いたEva1陽性細胞の検出と抑制2019

    • Author(s)
      大津直樹
    • Organizer
      北海道大学IGM交流会
  • [Presentation] 神経幹細胞がグリオーマ幹細胞に変化するプロセスにおけるEva1遺伝子の発現モニタリング2018

    • Author(s)
      大津直樹、近藤亨
    • Organizer
      日本分子生物学会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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