2018 Fiscal Year Annual Research Report
Function of glycine charged tRNA outside translation
Project/Area Number |
16K18493
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
冨川 千恵 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 講師 (60527696)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | RNA / 非コードRNA / タンパク質合成 / 翻訳 / 乳酸菌 / プロバイオティクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、乳酸菌に存在するtRNA様のRNAの存在意義を明示し、当該RNA分子の生体への影響を解明することを目指しました。平成30年度は、以下の項目についていくつか成果をあげることができました。 (1))tRNAIle(UAU)様分子が翻訳に利用されているか→乳酸菌タンパク質発現システムを利用し、AUAコドン翻訳に当該RNAが利用されるか解析を行ったところ、貧栄養下では、非常にわずかではありますが、翻訳に利用されているという結果が得られました。本実験を確実なものにするのは、さらに再現性を見る必要があります。また、乳酸菌無細胞翻訳系内でアンチセンスオリゴを利用することで、tRNA様RNA[以下tRNAIle(UAU)と記載]の利用を解析しようと試みましたが、乳酸菌では翻訳系の確立が困難であることが判明しました。 (2)tRNAIle(UAU)様分子が結合するタンパク質が存在するか→同定できていた親和性タンパク質の組換え体を複数調製しました。現在、詳細な解析を進めています。 (3)遺伝子破壊株解析→乳酸菌に2つ存在するtRNAIle(UAU)遺伝子各々の一遺伝子破壊株を獲得できておりましたので、二重遺伝子破壊株の作成を試みました。複数とおりの方法で試しましたが、現在のところ二重遺伝子破壊はできておりません。現在のところ、両遺伝子の欠損は致死的であると考えております。 (1)-(3)に加え、グリシルtRNA合成酵素およびイソロイシルtRNA合成酵素の組換えタンパク質を準備し解析を進めました。その結果、試験管内実験でイソロイシルtRNA合成酵素は、tRNAIle(UAU)を基質としないことを明示することができました。一方、グリシルtRNA合成酵素はtRNAIle(UAU)を活性は弱いものの基質とし、また、酵素ーRNAの結合活性は十分であったことから、現在結晶構造解析を進めています。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Long and branched polyamines are required for maintenance of the ribosome, tRNAHis, and tRNATyr in Thermus thermophilus cells at high temperatures2018
Author(s)
Misa Nakashima, Ryota Yamagami, Chie Tomikawa, Yuki Ochi, Toshiyuki Moriya, Haruichi Asahara, Dominique Fourmy, Satoko Yoshizawa, Tairo Oshima and Hiroyuki Hori
Organizer
27th tRNA conference
Int'l Joint Research
-
-
-
-