2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K18549
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯田 敦夫 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (90437278)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ゼブラフィッシュ / 細胞移動 / 血管 / 血球 / 細胞間相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、赤芽球の血管内侵入の制御機構を明らかにすることを目的にしている。細胞接着分子であるインテグリンおよび、細胞運動に関わるRhoシグナルに注目し、一次赤芽球と血管内皮細胞で要求される機能について調査した。任意の細胞でインテグリンおよびRhoシグナルを抑制できる遺伝子組換えゼブラフィッシュ系統を4系統、赤芽球で任意の因子を発現誘導できる系統を1系統樹立した。上記の系統を用い、血管内皮細胞と赤芽球それぞれでインテグリンあるいはRhoシグナルの機能抑制を行い、レーザー顕微鏡下で細胞および組織の形態観察を行った。その結果、インテグリンに関しては血管の強度/維持に関して、Rhoシグナルに関しては細胞分化への関与を示唆する表現型を得た。今後の研究機関内に表現型の精査と、発生過程における意義について考察を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに「細胞接着因子であるインテグリン」「細胞運動に関わるRhoシグナル」を任意の細胞で機能抑制できるゼブラフィッシュ系統の樹立に成功した。それぞれの「血管内皮細胞」および「赤芽球」での機能抑制実験を行った。その結果、「血管内皮細胞-インテグリン抑制」「赤芽球-Rhoシグナル」の抑制により、それぞれ顕著な表現型を得ることができた。後者に関しては、細胞分化への関わりが示唆されたため、本研究テーマから派生した別課題として発展できる可能性もあると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞の移動に関しては、研究計画に沿って内在性の責任因子の同定、および分子メカニズムの精査を推進する。細胞分化についてはゼブラフィッシュ個体の実験系では詰め切れない部分もあるため、培養系による細胞分化の手法を持った研究チームとの共同研究も模索する。
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