2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K18549
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯田 敦夫 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 助教 (90437278)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インテグリン / 接着因子 / Rho / 細胞移動 / 血管形成 / 血球形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、赤芽球の血管内侵入の制御機構を明らかにすることを目的にしている。 前年度に樹立した遺伝子組み換えゼブラフィッシュ系統(計5系統)を用い、引き続き形態形成期の血管および血球細胞に注目した解析を行った。前年度の予備的観察で見出した血管構造に起因する表現型の精査を行い、組織特異的なインテグリン阻害の作用を検証した。取得した情報を元に、前年度末から論文投稿を行っている。論文投稿中であるため、この場での研究結果の具体的記述は差し控え、最終年度の報告で詳細を記す。論文公開後はバイオリソースプロジェクトへ系統を寄託することを予定している。 Rho阻害系統に関しては、遺伝子導入した集団内に発現量の異なる複数系統が混在しており、野生型との交雑により系統の分離と均一化を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インテグリン阻害系統については当初の予定に掲げた検証を概ね終え、得られたデータについては論文投稿を開始している。Rho阻害系統についての解析は次年度に持ち越しとなったが、交雑と継代は順調に実施できており、最終年度内には予定した表現型の観察が実施できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
インテグリン阻害系統に関してはバイオリソースプロジェクトへの寄託と共に、血管・血球以外の細胞に着目した解析を共同研究として実施予定である。また、血管・血球に関する表現型も別視点から解析を行うなど、詰め切れていない点を補強する。 Rho阻害系統については血管・血球に着目した表現型解析を実施する。本系統も汎用性の高い材料であるため、本プロジェクト期限内での論文発表とバイオリソースプロジェクトへの寄託を実施する。
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Causes of Carryover |
樹立した系統の一部に関して、追加で交雑および継代が必要となったため、予定していた解析が当該年度内に実施できなかった。次年度に繰り越し、当該実験に必要な物品費として使用する予定である。
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