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2016 Fiscal Year Research-status Report

植物ウイルス/ウイロイドを標的とするケミカルバイオロジー:化学農薬の開発に向けて

Research Project

Project/Area Number 16K18660
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

岡野 夕香里  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特別研究員 (90734872)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords植物ウイルス / ウイロイド / ケミカルバイオロジー
Outline of Annual Research Achievements

植物ウイルスおよびウイロイドは農業生産に甚大な被害を及ぼすが、両者は絶対寄生性で培養ができないため、菌類や細菌に対して通常行われるような農薬スクリーニングを行なうことはできず、これまでに有効な農薬は開発されていない。本研究は、近年勃興しつつあるケミカルバイオロジーの観点から、多様な化合物を含む化合物ライブラリーの中から植物の培養細胞のプロトプラストとウイルス/ウイロイド感染性クローンを用いたハイスループットな手法によって、ウイルスまたはウイロイドの増殖を阻害する化合物を網羅的に特定することを目的としている。
平成28年度は、ウイルスを抑制する化合物の特定精度を高めるため、ウイルスのプロトプラストへの接種条件およびウイルス増殖の定量条件の最適化を行った。この結果、ウイルスの増殖量の変化を精度よく検出できるようになった。続いて、最適化したウイルス接種・定量系を用いて、数種の化合物についてウイルス増殖への影響を評価した。その結果、これらの化合物はウイルスの増殖には影響を与えないことが明らかとなった。また、ウイロイドについては、まず感染性クローンを作製した。既報によると、ウイロイドの感染性クローンの作成方法が数種類存在したため、全てのパターンを作成し、植物体への感染性を確認した。その中で最も高効率で感染する感染性クローンを選抜した。続いて、この感染性クローンを用いてプロトプラストへの接種系の確立およびウイロイドの定量条件を検討した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成28年度に化合物の網羅的同定を完了するところまで到達しなかったため。

Strategy for Future Research Activity

今後、ウイロイドの増殖・定量系の最適化を行う。ウイルス、ウイロイド増殖系を用いて化合物のスクリーニングを行い、増殖に影響を与える化合物を網羅的に特定する。

Causes of Carryover

次年度はウイルス/ウイロイド増殖・定量系を用いて、多くの化合物を使用することが予想されたため、次年度使用額に繰り越した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度の物品費と合わせて計上し、研究を実施するのに必要な消耗品の購入に充当する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] First complete genome sequence of Cherry virus A.2016

    • Author(s)
      Koinuma H., Nijo T., Iwabuchi N., Yoshida T., Keima T., Okano Y., Maejima K., Yamaji Y., Namba S.
    • Journal Title

      Genome Announcements

      Volume: 4 Pages: e00498-16

    • DOI

      10.1128/genomeA.00498-16

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2018-01-16  

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