2019 Fiscal Year Research-status Report
途上国で漁業者が資源管理組織に参加するインセンティブを探る
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16K18745
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
堀 美菜 高知大学, 教育研究部総合科学系黒潮圏科学部門, 准教授 (60582476)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | カンボジア / トンレサープ湖 / 小規模漁業 / 共同管理 / 資源管理 / 漁業コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は現地調査を再開した。再開に先立ち現地水産局に改めて研究協力を依頼し、研究体制を整えた。 当初の計画では、大規模な世帯調査を実施することを予定していたが、渡航可能な期間に制限があることから、研究対象地域を一部縮小するとともに、調査方法を一部変更し、まずは各漁業コミュニティにおける活動実態の把握から行うこととした。 9月の現地調査では、漁業関連制度についての最新情報収集(漁業コミュニティの新しいガイドライン作成中)及びポーサット州の3つの郡(バカーン、クラコー、カンディエン)の5つの漁業コミュニティを対象に、コミュニティ代表者らへの聞き取り調査を実施した。聞き取り調査では、各漁業コミュニティの活動内容の把握を行ったが、この調査から外部支援の有無により活動内容が異なること(特に保護区と漁場監視の有無及び頻度)、また漁業以外の活動(農業、植樹、環境広報活動、頼母子講など)も行われていたことから、漁業者の漁業コミュニティへの参加に影響を与える可能性があるものとして、外部支援機関による支援内容についても調査内容に含めることとした。この調査から得られた結果については一部を学会で報告した。 9月の調査結果から、外部支援機関により支援方針や内容が異なることが考えられたため、3月に複数機関への聞き取り調査を漁業コミュニティの調査と併せて予定していたが、海外渡航が出来なくなったため、調査予定時期を来年度に変更した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により、3月に予定していた現地調査を実施できなかったため、当初の予定よりもやや遅れていると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の推進方策については、研究計画に従って実施する予定であるが、現地調査については、渡航規制や現地での安全確保が難しい場合は、調査方法の見直し(現地協力者に依頼など)を検討する。現地調査については、国内移動および海外渡航の安全性を確認した後に再開するものとする。
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Causes of Carryover |
研究を一時中断していた時に未使用となった予算の一部が持ち越されていること、新型コロナウィルスの影響により、海外渡航を見合わせる必要があり、3月に予定していた現地調査が中止となったため、旅費、謝金が未使用となったことから、次年度使用額が生じた。次年度使用額は、研究計画に従って主に旅費・謝金に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)