2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K18768
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Research Institution | Akita International University |
Principal Investigator |
椙本 歩美 国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (90648718)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | グリーン・ツーリズム / 農村起業 / 農村女性 / ライフストーリー / 地域連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度における研究は、(1)関連する文献のレビュー、(2)現地調査によるデータ収集、(3)学会等での研究発表を中心に行った。 (1)文献調査:日本国内の農村起業やグリーンツーリズムにかかわる事例を中心に政策レビューおよび先行研究のレビューを行った。それをもとに(2)現地調査や(3)研究発表を行った。 (2)現地調査:研究課題に関する関係者へのキーインフォーマント・インタビューおよび基礎情報の収集を行った。平成28年8月19日、仙北市農山村体験デザイン室にて仙北市のグリーンツーリズムの取り組み概況について担当者へのインタビューおよび情報収集を行った。また平成29年1月から2月にかけて、仙北市西木町の農家民宿7軒を対象にライフストーリーの採録を行った。 (3)研究発表:上記調査をもとに秋田県のグリーンツーリズムに関する研究発表をCongress of the International Society of Ethnobiology(ウガンダ)および持続可能な農業・農村を考えるセミナー(秋田市)でおこなった。発表内容は以下の通りである。 Ayumi Sugimoto, “Rural Women Food Entrepreneurs: Traditional Skills, New Fulfillment” in the 15th Congress of the International Society of Ethnobiology (ISE), Kampala, Republic of Uganda, August 1 -7 2016 椙本歩美、「米、作らなくていい日本になるなんて、思わなかった-農家民宿経営者の個人史」、第4回持続可能な農業・農村を考えるセミナー:個人史が語る秋田の農山村:捕鯨出稼ぎからグリーン・ツーリズムまで、カレッジプラザ、秋田市、2017年3月3日
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文献調査、現地調査、研究発表ともに、予定していた内容をおおむね実施することができた。とくに農家民宿経営者のライフストーリーの採録を7軒で行うことができた。現在、この録音をもとにトランスクリプトを作成中である。また現地調査で得られたデータも用いて、国際学会および国内研究会にて研究発表を行った。これにより、データ収集および分析の現状を自ら確認することができた。また参加者から、今後の研究に有効なフィールドバックを得ることができた。以上のように、平成28年度の研究計画の中心であった、文献調査および調査協力者との関係づくりと1回目のインタビューを行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度も研究を継続して行う。 (1)文献調査:とくに政策レビューや農村社会学に関する文献レビューを行う。また日本のグリーン・ツーリズムの特徴を理解するために、海外の事例についての先行研究のレビューも行う。 (2)現地調査:平成29年度は8月を中心に秋田県仙北市西木町の農家民宿を対象とした聞き取り調査(ライフストーリーの採録)を継続する。平成28年度に実施できなかった2軒の農家民宿について優先し、その他7軒については追加のインタビュー調査を行う。 (3)研究発表:日本村落研究学会および日本オーラル・ヒストリー学会で事例発表を行うことで、データ分析を進め、研究に有効なアドバイスを得る。
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