2021 Fiscal Year Annual Research Report
Analyzing the possibility of shrinking society through the cooperation of rural entrepreneur
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16K18768
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Research Institution | Akita International University |
Principal Investigator |
椙本 歩美 国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (90648718)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | グリーン・ツーリズム / 農家民宿 / 秋田 / ライフストーリー |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度には、国際学会での研究発表と英語論文の発行を主に行った。また、そのために必要となった、追加的なフィールドワークや文献調査も行った。具体的には、The 2nd Congress of East Asian Sociological Associationにて研究発表を行い、東アジアからの参加者と議論を行った。そして、Asian Anthropologyにて英語論文を発行した。日本のグリーン・ツーリズムの事例研究は、英語論文のなかではあまり数が多くない。英語で研究成果を発表したことで、グリーン・ツーリズムを担う農村女性たちの実情を世界に提示することにつながったとともに、本分野の国際的な議論にも新たな事例と視点を提示することにつながった。 研究期間全体を通して実施した研究成果については、まず、当初の研究計画よりも進捗が遅くなり、期間を大幅に延長して実施することになった。これは、申請者の海外留学や新型コロナウイルス感染症のひろがりという、計画段階では予想していなかった出来事があったことによる。しかしながら、海外留学中も本研究の発表を行うなど、継続的に現地調査と研究発表を行ってきた。最終的に、英語論文を発行するなかで、「ライフスタイル起業家」や「ヘテロトピア」などの概念を用いた事例分析を行い、このテーマにおける議論を深めることができた。同時に、本分野における日本の事例研究を海外にも発信することができた。日本語では、分担執筆の書籍を2023年に刊行予定である。 以上のように、大幅な期間延長はあったものの、計画していた農家民宿経営者のライフストーリー分析を行い、そのなかでライフスタイル起業家やヘテロトピアに関する議論を拡張することができたという点で、成果を上げることができた。
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