2018 Fiscal Year Research-status Report
抗トリパノソーマ作用機序評価系の確立と新規創薬への応用
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16K18793
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
菅沼 啓輔 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (60772184)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | トリパノソーマ / 治療薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者が前年度までに確立した代表的な動物トリパノソーマ病であるナガナ病(Trypanosoma congolense, T. brucei), スーラ病(T. evansi)及び媾疫(T. equiperdum)に加え、今年度はヒトアフリカトリパノソーマ症(T. b. gambiense, T. b. rhodesiense)に対する薬剤スクリーニング系を用いて新規トリパノソーマ症治療薬候補の選定とその作用機序解明に向けて研究を実施した。 また作用機序評価系の確立のために、薬剤クリーニング系で使用しているトリパノソーマからRNAを精製し次世代シーケンサー解析を実施し、遺伝子発現情報を解析中である。さらにゲノムデータが不十分であるT. equiperdumの全ゲノム情報取得のため次世代シーケンサー解析を実施し解析結果を論文として報告した。 これら一連の成果により、今後の抗トリパノソーマ薬の開発に向けた進展が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでゲノムデータが十分に整備されていなかったT. equiperdumの全ゲノムデータを解析、論文に報告した点は当初の計画以上に進展した点である。一方で、RNA-seqデータの解析に時間を要しているため、薬剤機序評価系の確立にまでは至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
1
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Causes of Carryover |
ゲノムデータの取りまとめ及び論文投稿(Davaasuren et al., 2019)に当初見込みより時間を要した。そ のためRNA-seqで得られたデータの取りまとめが遅れ、現在トランスクリプトーム解析を実施中である。本研究課題の 成果を来年度行われる国際学会(モンゴル)で発表するためにかかる旅費・滞在費及び論文投稿にかかる英文校正や投 稿費用に充当するため、補助事業期間の延長を申請した。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] Diagnostics and countermeasures of dourine in Mongolia2018
Author(s)
Narantsatsral Sandagdorj, Davkharbayar Batbold, Amgalanbaatar Tovuu, Keisuke Suganuma, Daiki Mizushima, Zoljargal Myagmar, Baatarjargal Purevdorj, Soyolmaa Gurdorj, Nyamdolgor Uranbileg, Mungun-Ochir Bayasgalan, Altanchimeg Adilbish, Noboru Inoue, Battsetseg Badgar, Battur Banzragch
Organizer
The 3rd International Conference on Non-Tsetse Transmitted Animal Trypanosomosis
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