2016 Fiscal Year Research-status Report
精細管の三次元構造と精子形成能の空間的「偏り」の解明
Project/Area Number |
16K18976
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
仲田 浩規 金沢大学, 医学系, 講師 (80638304)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 精巣 / 精細管 / 三次元再構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
カップルの15%が不妊であり、半数は男性側に原因があるとされている(Fisher & Hammarberg, 2012)。原因の多くは精子形成障害であるが、機序が解明されたものは少なく、その解明と治療のために精子を作る精巣の研究が多数報告されてきた。しかし、精巣内の大部分を占める精細管の構造と機能に関しては、今もなお未解明な点が多く、研究段階にある。 本研究は蛍光3重染色を用いた半自動の三次元再構築法により、生後発達を含めた精細管の構造解析と精子形成の定量的解析を三次元で行うことを目的とした(平成28年度の目的)。さらに、空間的に偏る精子形成に関連した遺伝子を同定し、その遺伝子がコードする分子の機能を解明することを目指す(平成29年度以降の目的)。また、ヒトでは精細管の三次元再構築例がなく、詳細な構造の解明を目指す(平成29年度以降の目的)。 平成28年度では、生後発達におけるマウス精細管の本数・分岐・長さ・走行・相互関係を明らかにするために、0日齢、21日齢、70日齢の精細管の三次元再構築を各3例行った。70日齢において、蛍光染色を用いた半自動の三次元再構築は技術的に困難であり、PAS染色を使った半自動の再構築方法を考案し、実行した。また、精子形成に関わる空間的な偏りを検討するため、精子形成が開始した場所を三次元で明らかにした(論文執筆中)。 精巣の形態の詳細な情報は研究の基盤として不可欠である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
0日齢、21日齢、70日齢の精細管の三次元再構築を各3例完了した。精子形成の定量解析として、精子形成が開始した場所を三次元で明らかにした。
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Strategy for Future Research Activity |
70日齢の再構築した精細管を精子形成のステージごとに3つに分け、周期的変化を三次元で解析する。 また、空間的に偏る精子形成に関連した遺伝子を同定し、その遺伝子がコードする分子の機能を解明することを目指す。この目的のために、DNAマイクロアレイや二次元蛋白質電気泳動を用いた解析を検討する。 また、ヒト精細管の三次元再構築を行い、詳細な構造の解明を目指す。
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Research Products
(5 results)