2018 Fiscal Year Annual Research Report
Three-dimensional structure and analysis of seminiferous tubules
Project/Area Number |
16K18976
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
仲田 浩規 金沢大学, 医学系, 講師 (80638304)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 精巣 / 精細管 / 三次元再構築 / マウス / 3D |
Outline of Annual Research Achievements |
カップルの15%が不妊であり、半数は男性側に原因があるとされている。原因の多くは精子形成障害であるが、機序が解明されたものは少なく、その解明と治療のために精子を作る精巣の研究が多数報告されてきた。しかし、精巣内の大部分を占める精細管の構造と機能に関しては、今もなお未解明な点が多く、研究段階にある。 本研究は蛍光3重染色を用いた半自動の三次元再構築法により、生後発達を含めた精細管の構造解析と精子形成の定量的解析を三次元で行うことを目的とした。さらに、空間的に偏る精子形成に関連した遺伝子を同定し、その遺伝子がコードする分子の機能を解明することを目指す。また、ヒトでは精細管の三次元再構築例がなく、詳細な構造の解明を目指す。 平成28-29年度は、生後発達におけるマウス精細管の本数・分岐・長さ・走行・相互関係を明らかにするために、0日齢、21日齢、70日齢の精細管の三次元再構築を各3例行った。また、精子形成に関わる空間的な偏りを検討するため、精子形成が開始した場所を三次元で明らかにした。また、 70日齢の再構築した精細管を精子形成のステージごとに3つに分け、周期的変化を三次元で解析した [Reproduction 154: 569 (2017)]。平成30年度は空間的に偏る精子形成に関連した遺伝子の同定とヒト精細管の三次元再構築をを試みたが、現時点では共にうまくいっていないため、続き上記の研究を進める。
|
Research Products
(6 results)