2016 Fiscal Year Research-status Report
時計遺伝子発現に基づく胃低分化型腺癌の微小環境形成とその制御
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16K19072
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
平井 秀明 東京医科大学, 医学部, 助教 (00770744)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 胃癌 / 癌微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、胃癌の時計遺伝子発現と、癌微小環境の関係を解明することを目標としている。 本年度は、癌微小環境の中で特に線維性間質に着目し研究を行った。病理学的に線維性間質の多寡などで低分化胃癌を髄様癌と非髄様癌に分け、それぞれの臨床病理学的特徴を比較検討した。髄様癌は、非髄様癌と比べて、リンパ節転移や脈管侵襲が有意に少なく、無病生存率が良好であった。低分化胃癌では、線維性間質の多寡が臨床病理学的因子や予後に影響を与える可能性が示唆された。上記内容は、biomedical research誌に論文として公表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
低分化胃癌では線維性間質の多寡が臨床病理学的因子や予後に影響を与える可能性が示唆され、その内容をbiomedical research誌に論文として公表した。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降は、低分化胃癌の時計遺伝子の発現を免疫組織化学や培養細胞系で確認する。DEC発現と、間質成分の多寡を含む癌微小環境との関係を病理組織学的もしくは培養細胞系で検討する。
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Causes of Carryover |
当初予定していたより少ない症例で、良好な結果が得られたため、免疫組織化学の試薬の出費が抑えられた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
追加で行う免疫組織化学の抗体や試薬の購入に用いる予定である。
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Research Products
(8 results)