2016 Fiscal Year Annual Research Report
サイトカインストーム誘導機構に寄与するArid5aの詳細な働きに関する研究
Project/Area Number |
16K19155
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
増田 和哉 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 寄付研究部門助教 (70722544)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | T細胞異常活性化 / 転写後調節 / サイトカイン / 急性肺障害 / 3'非翻訳領域 |
Outline of Annual Research Achievements |
インフルエンザ等のウイルス感染による肺炎や細菌感染に伴う敗血症は時に重篤なサイトカインストームを引き起こす。サイトカインストームに対する根本的な治療は未だ確立されておらず、その解決は急務の課題である。我々は、サイトカインストームを引き起こす要因となるマクロファージやT細胞における原因遺伝子Arid5aを突き止めた。Arid5aは、炎症に関わる遺伝子の転写物である成熟mRNAの3'非翻訳領域に結合し、それらのmRNAを安定化することにより、発現量を増加させて炎症を亢進させる。本実験により、Arid5aが炎症に寄与するマクロファージやT細胞においてどのようなmRNAと結合し、細胞の活性を調節しているのか整理し、その全体像を理解することを目標とする。また、インフルエンザ等における肺障害とArid5aの役割についてもその関わりを調べた。実験系の樹立のために、血球系マクロファージにおけるArid5a過剰発現株を準備中である。LPS等で刺激後、Arid5a結合mRNAをFlagタグ等により免疫沈降させてeCLIP法により、結合mRNAをRNAシークエンス用のサンプルとして調整する。結合mRNAを同定し、結合するコンセンサス配列、二次構造、さらには結合するmRNAの遺伝子の分類分け等をin silico解析を駆使して行う予定である。インフルエンザによる肺障害おいても、Arid5a欠損マウスにおける肺胞洗浄液中のROS産生の減少、IL-6の減少等が見られ、特定の細胞におけるArid5aの役割を検討中である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] TLR4-induced NF-κB and MAPK signaling regulate the IL-6 mRNA stabilizing protein Arid5a.2017
Author(s)
Nyati KK, Masuda K, Zaman MM, Dubey PK, Millrine D, Chalise JP, Higa M, Li S, Standley DM, Saito K, Hanieh H, Kishimoto T.
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Journal Title
Nucleic Acids Res.
Volume: 45
Pages: 2687-2703
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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