2016 Fiscal Year Research-status Report
問題基盤型学習を用いたプライマリケア医・家庭医への意識変容の検証
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16K19179
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
関 正康 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00532227)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生涯学習 / プライマリケア / 家庭医療 / 医学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
家庭医療ブラッシュアッププログラムは、平成28年4月より9名の参加者(当初は2名欠席で7名で開始、その後9名)で、計10回のCase-Based Learning(CBL)を行った。プログラムの評価としては、第一に満足度調査を行った。用いたシナリオの適切さやプログラム時間について調査した。第二に獲得すべきコンピテンスの一致度調査を行った。シナリオ作成者が設定したコンピテンスと、参加者がシナリオを読んで学習できるとしたコンピテンスが、どのように一致しているかを調査した。その内容を踏まえて、シナリオから抽出する学習課題への補足も行った。また、シナリオごとの選ばれたコンピテンスの分布を可視化検討も今後行う。第三に、第1回CBL時に参加者のフォーカスグループインタビューも行い、各々のプログラムへのニーズを調査した。その内容については、今後質的に検討を行う予定である。第四にClinical Skills Assesmentを第1回CBLにて行った。模擬患者への医療面接を行いそのレビューを行うことにより、家庭医療のプリンシプルを学び診療に生かす、あるいは、その後のCBLに繋ぐことを促せた。最後に、学習課題を蓄積するeポートフォリオを構築し、学習に用いた。学習経過の討議にもシステムを利用し、学習をより促せるよう運用していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
家庭医療ブラッシュアッププログラムは運営され、参加者からの調査もおおむね順調にできている
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Strategy for Future Research Activity |
前述した評価方法の中で、獲得すべきコンピテンスの一致度調査は継続する。フォーカスグループインタビューについては、質的に検討し、参加者のニーズ等を把握する。また、2年間のプログラム終了前に再度インタビューを行い、意識の変容等の検討を行う。学習をさらに促すためにもeポートフォリオシステムを活用し、相互の学習を深めたい。
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Causes of Carryover |
フォーカスグループインタビューの逐語録作成やデータ整理のため。プログラム評価に用いるアンケートやマトリックス用紙等の準備のため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
フォーカスグループインタビューの逐語録(テープ起こし)。そのデータ整理の人件費。プログラム評価のための資料準備印刷代等に使用。
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