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2016 Fiscal Year Research-status Report

超音波診断装置を利用した閉塞性睡眠時無呼吸の上気道評価

Research Project

Project/Area Number 16K19194
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

松田 枝里子  鳥取大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (40569274)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywords閉塞性睡眠時無呼吸 / 超音波 / 上気道評価
Outline of Annual Research Achievements

成人の閉塞性睡眠時無呼吸の原因は多岐にわたり、睡眠時の上気道閉塞部位を特定することは容易でない。簡便な手法で閉塞部位の予測が可能となれば、適切な治療選択と治療成績の向上にも繋がると思われる。超音波診断装置の利点は非侵襲的で安価、動的な情報も捉えることができ、ベッドサイドでも使用可能なことである。本研究の目的は、超音波診断装置を用いて、自然睡眠下での上気道の形態評価と閉塞部位の評価を行うことである。
まずは超音波診断装置のBモードで頸部を観察し、頸部構造の同定を行った。結果、舌や舌筋、舌骨、声帯など多くの構造物の描出が可能で、動的な情報も得ることができた。しかし空気や超音波の反射が強い気管の背側に位置する構造物については描出困難であった。
探触子の選択については、覚醒時の頸部を進展させた状態で探触子を正中縦方向に当てる場合には、コンベックス型が頸部の構造に合っており、舌を含め幅広くかつ深部まで観察するのに適していた。しかし睡眠時においては、頸部の進展具合が上気道形態に影響を及ぼすため、頸部伸展させない手技で行う必要があった。検証の結果、視野幅は狭いがマイクロコンベックス型が最適と判断した。周波数などの設定については脂肪量が多い場合には周波数を低めに設定するなど、対象ごとに調整が必要であった。
次に被検者に対して上気道の超音波検査を終夜睡眠ポリグラフィーと同時に行い、脳波をモニターしながら覚醒を促さないための手技を確認した。マイクロコンベックス型の探触子を用いて、人肌程度に温めたエコーゼリーを多量に使用することで、微小覚醒は生じるものの完全覚醒には移行しにくく、浅い睡眠であるStage1~2でも継続した観察が可能であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

音響的な減衰のおきないカプラの作成が難しく、研究開始時にやや遅れが生じた。しかし既製品のエコーゼリーを用いることによってその後の研究は順調に進んでいる。

Strategy for Future Research Activity

上気道の超音波検査を終夜睡眠ポリグラフィーと同時に行い、無呼吸や閉塞部位の評価において有用な測定部位と所見を明らかにする。記録したデータを解析し、閉塞部位や無呼吸イベントの種類による違いなどについても検証する。画像解析では探触子の固定が重要となる可能性があり、解析がうまくいかない場合には固定方法の検討も必要と考えている。

Causes of Carryover

平成28年度に必要とした物品や消耗品は現有する設備で対応可能であったことと、カプラの作成が困難であったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

未使用額は次年度交付額と合わせて使用し、当初予定していた研究計画を遂行する。解析結果で探触子の固定が問題となった場合は固定器具の作成が必要になる。学会参加と成果発表、論文投稿料等にも使用する予定である。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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