2018 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of a new tumor marker of colorectal cancer that is a combination of high expression genes and low expression genes
Project/Area Number |
16K19195
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
西岡 光昭 山口大学, 医学部附属病院, 副臨床・衛生検査技師長 (70738963)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | TROY / LGR5 / 大腸癌 / デジタルPCR |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度のマイクロアレイ解析結果から有意に発現が変化(増加及び減少)した遺伝子4つを大腸癌の新規腫瘍マーカーの候補として挙げた。この4つの遺伝子について、大腸癌患者の手術検体186例から発現状態をデジタルPCR(QX100TM Droplet Digiytal TM PCR System:Bio Rad社)にて発現状態を定量測定し、定量結果と臨床データを組合せて統計解析による評価を行った。デジタルPCRによる低発現遺伝子の定量性評価については2019年11月に開催された第65回日本臨床検査医学会学術集会にて報告している。 我々の研究で、ヒト大腸癌細胞由来の培養細胞であるRKO細胞にTROY遺伝子及びLGR5遺伝子をトランスフェクションにより遺伝子導入し、安定して過剰発現させた細胞を作製し、その細胞からマイクロアレイ解析を行った。この作製した細胞のmRNA発現レベルは過剰発現状態であることは確認しているが、蛋白発現レベルである一定の部位に何らかの修飾されていることが確認されたため、抗TROY抗体との反応性が弱く、ウエスタンブロットで明瞭な結果が得られないことが確認された。そこで実験の確実性・信頼性を確保するためにRKO細胞以外の別のヒト大腸癌細胞由来の培養細胞を用いて再度TROY遺伝子及びLGR5遺伝子をトランスフェクションし、その細胞を用いて大腸癌の新規腫瘍マーカーの候補として挙げた4つの遺伝子の再確認実験を実施している。その結果、この4つの遺伝子以外にも候補となる遺伝子の臨床的有用性を確認中である。その結果を基にin vitroによる実験と、Nudeマウスを用いたin vivo実験をすることを今後予定している。
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Research Products
(1 results)