2018 Fiscal Year Research-status Report
高機能性ペプチドを用いた血中酸化LDL濃度定量法の開発と体外診断への応用
Project/Area Number |
16K19201
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Research Institution | Iwaki Meisei University |
Principal Investigator |
佐藤 陽 いわき明星大学, 薬学部, 准教授 (20458235)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 動脈硬化 / 体外診断 / ペプチド / 酸化LDL / 蛍光標識 |
Outline of Annual Research Achievements |
酸化低密度リポ蛋白質(酸化LDL)は、血中に増加し、動脈硬化の発症・進展を支配することが知られている。酸化LDLは不安定プラークに高濃度に蓄積され、その血中濃度も上昇することから、血中の酸化LDL濃度を診断指標とすることは動脈硬化の予防・診断において極めて有用なツールになると考えられる。本研究は、最近私達が見出した酸化LDL特異結合性ビオチニル化ペプチドを用いて血中酸化LDL濃度定量法を開発し、動脈硬化の体外診断へ応用することを目的としている。 私達は昨年度(2017年度)まで、酸化LDL特異結合性蛍光標識ペプチド、酸化LDL抗体およびポリエチレングリコールを用いた新たな血中酸化LDL濃度定量法を開発しており、今年度(2018年度)は本定量法のさらなる確認(酸化LDLとの特異結合能や検出感度・限界など)を行った。また今年度は、実際に動脈硬化性疾患の患者より採取した血液を用いて、動脈硬化の体外診断としての本技術の有用性を調べる予定にしていた。しかし、この研究を実施するためには、実際に患者や健常者の血液を用いるため医療機関や医師の協力を得て実施する必要がある。そこで私達は、各医療機関に本研究実施に関して協力をお願いし、2018年度後半にある医療機関より協力を頂くことになった。今後は、2019年度にかけて(本研究実施期間を1年間延長して)、この医療機関とともに、動脈硬化の体外診断としての本技術の有用性を調べて、実用化を目指すこととしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実際に動脈硬化性疾患の患者より採取した血液を用いて、動脈硬化の体外診断としての本技術の有用性を調べる予定にしていたが、この研究を実施するためには医療機関(病院等)に協力をお願いする必要があり、2018年度後半に医療機関へお願いするに至った(その機関とともに、本研究を2019年度にかけて実施する)。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、医療機関とともに、実際に動脈硬化性疾患の患者より採取した血液を用いて、動脈硬化の体外診断としての本技術の有用性を調べることとしている。
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Causes of Carryover |
実際に動脈硬化性疾患の患者より採取した血液を用いて、動脈硬化の体外診断としての本技術の有用性を調べる予定にしていたが、この研究を実施するためには医療機関(病院等)に協力をお願いする必要があり、2018年度後半に医療機関へお願いするに至った(その機関とともに、本研究を2019年度にかけて実施する)。
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