2017 Fiscal Year Research-status Report
DNMT1とTreg/Th17関連遺伝子の解析-新規バセドウ病病態鑑別法の確立-
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16K19207
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Research Institution | Kansai University of Health Sciences |
Principal Investigator |
荒川 裕也 関西医療大学, 保健医療学部, 助教 (30733175)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | IL15 / フローサイトメトリー / メチル化 / SNP |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、70th AACC Annual Scientific Meeting & Clinical Lab Expoでの発表のため、昨年度実施したIL15遺伝子における一塩基多型(SNP)のタイピング数を追加して行った。その後、ポスター作製を行い、サンディエゴでのポスター発表を行った。また、昨年度に引き続き、患者血液からDNS採取及びCD4陽性細胞中のDNAを保存し、バイサルファイト変換を行っている。パイロシークエンスは、現在信頼できるデータが出ておらず、その原因としてはDNAの品質の低さを考えている。研究で用いている検体は5年以上前に採取したものも含まれており、それらの検体ではピークが低く出てしまっている。そこで、現在、新たに収集したDNAのみを用いて研究を行っている。また、パイロシークエンスプライマーの設計についても検討を繰り返している。また、自己免疫性甲状腺疾患(AITD)において、どの遺伝子が異常なDNAメチル化パターンを示しているかを調べるためにDNAメチル化アレイをかけて網羅的にメチル化パターンをみる計画を立てている。アレイによって、AITD関連メチル化遺伝子が明らかになれば、過去に明らかとなったAITD関連遺伝子と比較し、重なった遺伝子に対してパイロシークエンスを行うことで、詳細な異常メチル化領域が判明する。現在は、マイクロアレイにかけるための検体を選別しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
過去に保存していたDNAの品質が悪く、バイサルファイト変換による量的な損失が大きいため、新しく集めた検体のみを対象としているため時間がかかっている。国際学会の準備に大きく研究時間を取られてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、パイロシークエンスの進行状況が非常に遅れている。その原因としては検体の品質が悪いことが考えられるため、新たに検体収集を増やし高品質のDNAを用いて行う予定である。また、自己免疫性甲状腺疾患において、どの遺伝子が異常なDNAメチル化パターンを示しているかを調べるためにDNAメチル化アレイをかけて網羅的にメチル化パターンをみる計画を立てている。
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Causes of Carryover |
本年度は予定より実験が遅れており、次のステップに進むことができなかったため、使用顎が少なくなってしまった。翌年度は、本年度の続きをすると共に、当初予定していなかったマイクロアレイ等の研究に使用していく予定である。
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