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2018 Fiscal Year Research-status Report

三叉神経痛の慢性化にともなう大脳皮質疼痛応答の変容

Research Project

Project/Area Number 16K19215
Research InstitutionIbaraki Prefectural University of Health Science

Principal Investigator

角 友起  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (50551363)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords慢性疼痛
Outline of Annual Research Achievements

疼痛遷延にともなう大脳皮質感覚野応答の変容を記録するためのフラビンタンパク蛍光イメージング実験のセットアップ、モデル動物作成検討を行った。本研究の目的は三叉神経領域における慢性疼痛の大脳皮質応答変容を調べることであるが、マウスにおける同領域は非常に狭小であるため、30年度は一般的な慢性疼痛モデルにおける皮質応答を基礎実験として調べるため、マウス膝関節炎症モデルを作成し、フラビンタンパク蛍光イメージング実験を実施した。マウスに回復が可能な麻酔である塩酸メデトミジン・ミダゾラム・酒石酸ブトルファノールの3種混合麻酔を施し、後肢膝蓋骨直下の皮下(膝関節腔内)に起炎物質であるカラゲニンを注入し、飼育ケージに戻して1週間飼育した。その後ウレタン麻酔下で頭部固定装置に固定、状態で頭蓋の皮膚を切開し、体性感覚野を中心とした大脳皮質直上の頭蓋骨を露出した。その状態で、両側膝関節の皮膚を綿棒の軸でつつく機械的刺激(通常状態であれば非痛覚の強度)を与え、刺激に対する大脳皮質感覚野応答をフラビンタンパクイメージングにより記録した。その結果、カラゲニン注入側を刺激した時のフラビン応答は、生理食塩水を注入した対側刺激による応答に比較して、信号の立ち上がりの早期化および信号強度の増大が観察され、膝関節炎症により大脳皮質の感覚応答の鋭敏化が見いだされた。次年度はこの基礎データをもとに、顔面領域での慢性疼痛モデルを作成し、皮質応答の変容を調べることとする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

三叉神経領域の慢性疼痛モデルの作成の技術的困難さに加え、今年度は慢性疼痛状態の動物の大脳皮質感覚野応答のフラビンタンパクイメージングの基礎データ不足を補うための実験を中心に実施したため、本来の研究計画通りに進行していない。

Strategy for Future Research Activity

三叉神経領域の慢性疼痛モデル作成とフラビンタンパクイメージング実験を行い、顔面領域の慢性疼痛の皮質応答について解明していく。

Causes of Carryover

次年度に繰り越した助成金は実験動物購入、試薬購入、実験機器追加整備等に充てる予定である。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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