2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of environmental factors during pregnancy on lipid metabolism and growth among of children through epigenetic modification
Project/Area Number |
16K19245
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宮下 ちひろ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (70632389)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 分子遺伝学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、妊娠中の環境要因がエピゲノムの作用機序を介して出生時から学童期までの脂質代謝や小児肥満・やせ型に与える影響を明らかにすると共に、出生低体重や小児肥満・やせ型傾向のリスクとなる環境要因を明らかにすることにより予防的な知見を提供することを目的とした。 平成30年度は「環境と子どもの健康に関する北海道スタディ」の参加者を対象に、小学校の学校健診記録の転記を依頼する調査票を郵送した。調査票は小学校入学から小学校6年間の学校健診記録のうちから1年に1-2回の身長・体重のデータの転記を依頼して収集した。2018年11月までに回収された2068件について性別と年齢と身長から標準体重を計算して標準体重を20%以上超えるものを肥満傾向と定義した(小児内分泌学会)。肥満傾向の児の割合は小1では男児:5.1%、女児:4.2%、小2では男児:7.3%、女児:6.5%、小3は男児:10.1%、女児:7.7%、小4は男児:11.5%、女児:7.8%、小5は男児:13.1%、女児:9.1%、小6は男児:12.6%、女児:9.0%であった。全ての学年で肥満傾向の割合は女児よりも男児のほうが高く、学年が上がるにつれて肥満傾向の割合は増加した。平成29年度学校保健統計によると11歳(小学校6年生)の全国平均肥満傾向は男児で9.69%、女児で8.72%と報告されており、北海道に居住する本研究の対象者の肥満傾向の割合は全国平均よりも高い傾向が示された。現在、エピゲノム解析として臍帯血中の成長に関連するCpGサイトを解析中である。
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Research Products
(3 results)