2017 Fiscal Year Research-status Report
震災被災者における栄養状況と循環器疾患の発症&死亡リスクとの関連について
Project/Area Number |
16K19256
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
章 ぶん 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80736760)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
•前年度は、福島県内の避難区域13市町村の1自治体(楢葉町)の平成28年度特定健診受診者受診者を対象(約1,000人)とし、バイオマーカー検査(血清鉄、血清マグネシウム)による住民の栄養状況を評価し、バイオマーカーデータおよび特定健診データを集まって、血清鉄、血清マグネシウムと生活習慣病の関連を検討した。解析方法:血清鉄、血清マグネシウムを四分位で分析を行い;各グループの多変量調整したオッズ比をロジステックモデルにより算出した;共変量:性別、年齢(<=49, 50-64,>=65 ,BMI(<25, >=25)、喫煙(習慣的喫煙あり、習慣的喫煙なし)、飲酒(毎日、ときどき、ほとんど飲まない、まったく飲まない)、運動(30分以上の運動習慣あり、 30分以上の運動習慣なし)となった。分析結果:血清鉄、血清マグネシウムの低値群にくらべ、高値群の糖尿病の有病リスクを有意に下がる。楢葉町住民において、血清マグネシウム高値と血清鉄高値は糖尿病の予防因子だと考えられる。 なお、29年の9~10月に、楢葉町40~89歳男女を対象として特定健診を行なうとともに、栄養に関する血清鉄、血清マグネシウムのバイオマーカー検査も実施した。楢葉町住民の特定健診データとバイオマーカーデータの整理、統合中です。バイオマーカーと生活習慣病との関連を縦断的な解析を行なう予定です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
出産のため
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Strategy for Future Research Activity |
平成28と29年度の楢葉町40~89歳男女を対象として特定健診データおよび栄養に関するバイオマーカー検査データを統合し、バイオマーカーと生活習慣病との関連を縦断的な分析を行なう予定です。 また、避難区域等に指定された13市町村住民を対象として食物摂取頻度調査票により自己記入式の形で詳細な食事調査を行う。避難住民にお ける、震災前後の健診成績 (血圧、BMI、総コレステロール、中性脂肪など)の変化と食事により各栄養素および血清鉄、血清マグネシウム、の関連を検討する予定です。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由 前年度で実施予定であった避難区域等に指定された13市町村住民の食事調査は30年度実施することになった。 使用計画 楢葉町40~89歳男女を対象として平成30年度の特定健診データおよび栄養に関するバイオマーカー検査データの収集を行う際に出張旅費、謝金などとして使用予定です。避難区域等に指定された13市町村の住民を対象として食物摂取頻度調査票により自己記入式の形で詳細な食事調査を行う際に出張旅費、謝金などとして使用予定です。
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