2016 Fiscal Year Research-status Report
除染作業員の被ばく影響等長期的健康管理のためのコホート構築と健康課題の分析
Project/Area Number |
16K19275
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
各務 竹康 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20452550)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 除染 / 産業保健 / データベース / 健康管理 / 被ばく |
Outline of Annual Research Achievements |
飯舘村振興公社における除染作業員健康管理に関するデータベースを作成し、一部のデータ入力を開始した。データベースについては福味商事に作成および今後の保守管理を依頼した。 対象者は飯舘村振興公社を一次下請として除染作業に従事している飯舘村振興公社および下請企業群の従業員である。飯舘村振興公社が全員の労務管理を行っており、グループ企業として一括して全てのデータを管理、保管している。過去に所属した人も含め、人数は300人ほどであった。今後順次紙ベースで保存されているデータについて、電子データに移行する。現在所属している人については書面による説明を行い同意を、過去に所属していた人については情報公開を行っている。 入力する情報は基本属性(年齢、性別、就労期間)、一般健康診査および電離健康診査の所見(身長、体重、腹囲、BMI、血圧、血糖(HbA1c)、脂質(HDLC、LDLC、TG)、肝機能(AST、ALT、γ-GTP)、血液一般検査(赤血球量、白血球量、白血球分画、Hb)、既往歴、治療歴)、労働環境(業務内容(保有資格、首都する労働内容、実労働時間)、作業現場における肩書(作業主任者であるか否か)、労災記録)および被ばく線量(内部被ばく線量および外部被ばく線量)である。被ばく線量は内部については3ヶ月毎に測定するWhole body counterの値、外部被曝はポケット線量計にて測定した数値が1ヶ月毎に出力されている。このうち、外部被曝線量について、1ヶ月毎の値を入力している。 生活歴(飲酒、喫煙、運動)および治療歴については、個別に聴取を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベースの構築は予定通り完了した。データについては膨大な分量であり、今後外部委託などを行い短縮できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、データの入力を実施する。服薬の内容が変更されている作業員も存在するので、その変更履歴も反映できるよう、今後データベースの修正を行う予定である。
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Causes of Carryover |
年度末の学会出張があり、若干の余裕を持って見積もったため、その差額が次年度への繰越となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本来次年度以降に予定していた予算を急遽繰り上げたものであるため、従来の使用予定に充てる。
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Research Products
(2 results)