2017 Fiscal Year Research-status Report
除染作業員の被ばく影響等長期的健康管理のためのコホート構築と健康課題の分析
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16K19275
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
各務 竹康 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20452550)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 除染 / 産業保健 / データベース / 健康管理 / 被ばく |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度作成したデータベースに、飯舘村振興公社が管理している、当該企業及び下請企業群の従業員の健康診断データ及び被ばく線量データの入力作業を継続した。データは除染事業が開始した平成24年度からのデータが紙ベースで保管されているため、現在から遡って過去に所属していた従業員も含め入力を継続している。平成28年12月31日現在通算して414人が在籍しており、年度別にそれらの情報を整理している。 結果をデータベース化したことにより、現場での健康管理についても面談情報、健康管理の経緯が時系列で分かりやすくなった。また、検査にて異常値を認めたものの抽出作業が用意になり、受診勧奨および受診結果の確認作業が円滑に進むようになった。 当該企業により、退職した職員の追跡方法についても確認を行っている。作業員はその時期必要とされる作業に応じて特有の技能を持った者を全国各地から雇用している。企業単位での雇用であり、引き続きその企業に所属している者が多いことを確認した。 得られたデータの一部を分析して、就業の形態による健康状態の差、被ばく線量が作業内容によって差が生じていることが明らかになり、それらの内容について学会発表を行った。今後は更にデータの整理を進め、結果について論文化する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
入力作業について、一部外部委託により大規模な情報の取り込みを行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
残りのデータ入力を行うと共に、得られたデータを検討して今後の追跡計画などを立案する。また、現時点でのデータをベースラインとして分析し、それらの結果について学会発表、論文化を進めていく。
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Causes of Carryover |
本研究に関連した他の助成金が得られたため、科研費からの支出が減少した。 また、次年度国際学会での発表があるため次年度へ多く繰り越すことになった。
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Research Products
(2 results)